ダイハツ・アトレー(S700V/S710V型 2021年〜)のタイヤ交換やホイール交換を行う際に、必ず知っておきたいのがホイールナット締め付けトルクです。
この記事では、アトレーの公式トルク値、正しい締め付け手順、社外ホイールの注意点を、車に詳しくない方にも分かりやすく解説します。
目次
アトレー(S700V/S710V)のホイールナット締め付けトルク
- 対象車種:アトレー(S700V/S710V 2021年〜)
- ねじ径・ピッチ:M12 × P1.5
- ナット二面幅:21mm
- 締め付けトルク:103 N・m(10.5 kgf・m)
アトレーは、商用軽バンのハイゼットカーゴと共通プラットフォームで、この103 N・mが公式トルクとなっています。
トルクが強すぎても弱すぎても危険なため、必ずトルクレンチで規定値に合わせて締めることが重要です。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N...
なぜ規定トルクを守る必要があるのか?
「しっかり締めておけば安心」と思って、感覚だけでナットを締めてしまう方もいますが、ホイールナットの締め付けトルクが適正でないと、さまざまなトラブルの原因になります。
- 締めすぎ:ハブボルトが伸びて破断するリスク
- 締め不足:走行中のガタつき/最悪の場合ホイール脱落
- 商用バン特有の積載時の負荷が増える → ナット緩みがより危険
アトレーは荷物を載せるシーンが多く、ナットの締め付けは特にシビアになります。
おすすめトルクレンチ
迷ったら信頼性重視。
アトレーのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N...
エマーソン(Emerson) トルクレンチの使い方はこちら
トルクレンチを使った正しい締め付け手順
- ナットを手で回してねじ込む
ねじ山を傷めないために、最初は必ず手で軽く締めます。 - クロス(対角)順で仮締め
均等にホイールを密着させるため、対角線の順番で軽く締めます。 - トルクレンチで103 N・mに本締め
クリック音(=規定値到達)がしたら、それ以上は締めないようにします。 - 100km走行後に増し締め
“なじみ”によってトルクが下がることがあるため、必ず点検します。
社外ホイールを使う場合の注意点
- ホイールの座面形状(テーパー/球面/平座)を必ず確認
指定外ナットを使うと緩み・破損の原因になります。 - ナットの長さ・ねじ掛かり量を確認
最低でも「ナット高さ分以上」ねじ山が掛かっていることが必要。 - ホイールメーカーが独自トルクを指定している場合はそちらを優先
- グリスは基本NG
摩擦が減り、異常トルクになって危険です。
よくある質問(Q&A)
Q1. インパクトレンチで本締めして良い?
A. NGです。過大トルクになりやすく、ハブボルト破損の原因になります。
Q2. スチールホイールとアルミホイールでトルクは変わる?
A. 純正ホイール同士であれば同じ103 N・mでOKです。
Q3. 冬タイヤ(スタッドレス)のときも同じ?
A. 基本的には同じ103 N・mで問題ありません。
まとめ|アトレーのトルクは103 N・mが基準
- 締め付けトルク:103 N・m(10.5 kgf・m)
- ねじ径:M12 × P1.5
- ソケットサイズ:21mm
- 対角線で均等に締める
- 100km走行後に増し締め
アトレーは商用バン構造のため、ナットの緩みは事故に直結します。
必ずトルクレンチで指定値を守ることが、安全に走行するための基本です。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N...





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