スバル・インプレッサ6代目(GU系/2023年〜)は、新世代プラットフォームと最新の安全装備を備えた人気モデルです。
そんなインプレッサでタイヤ交換やホイールを外すときに、必ず意識したいのがホイールナットの締め付けトルクです。
この記事では、インプレッサ6代目(GU系)のホイールナット締め付けトルクの目安値と、正しい締め付け手順・社外ホイール装着時の注意点・Q&Aを、クルマに詳しくない方にもわかりやすく解説します。
目次
インプレッサ6代目(GU系)のホイールナット締め付けトルクの目安
まずは、インプレッサ6代目(GU系)のホイールナットまわりの基本仕様と、締め付けトルクの目安を整理しておきましょう。
- 対象車種:インプレッサ 6代目 GU系(2023年〜の現行型)
- ネジ径・ピッチ:M12 × P1.25(スバル乗用車に広く共通)
- ナット二面幅(ソケットサイズ):19mm
- 締め付けトルクの目安:約120 N・m(約 12 kgf・m)
スバルの多くのモデルでは「アルミホイール時 89 ft-lbs(約120 N・m)」という指定が採用されており、インプレッサ系でも100〜120 N・m 前後が一般的なレンジとされています。
ただし、グレードやホイール仕様により変わる可能性があるため、最終的には取扱説明書の値を必ず確認してください。
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なぜ規定トルクを守らないといけないのか
「なんとなく強めに締めておけば安心」と思いがちですが、ホイールナットの締め付けトルクが適正でないと、さまざまなトラブルの原因になります。
- 締めすぎ:ハブボルトが伸びる・ネジ山が痛む・ナット座面やホイールが変形する
- 緩すぎ:走行中にガタつきや振動が出る/最悪の場合ホイール脱落のリスク
- バラバラな締め付け:ホイールのセンターズレやブレーキ振れ、異音の原因
特にスバル車のM12×P1.25のスタッドボルトは、過大トルクに弱いと言われることもあります。
「強く締めればいい」ではなく「指定トルクで均等に締める」ことが、安全な走行には欠かせません。
おすすめトルクレンチ
迷ったら信頼性重視。
インプレッサのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
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エマーソン(Emerson) トルクレンチの使い方はこちら
トルクレンチを使った正しい締め付け手順
ここでは、DIYで作業する方に向けて、トルクレンチを使った基本的な締め付け手順を紹介します。
難しい作業ではないので、一度覚えておくと毎シーズン安心してタイヤ交換ができます。
- ナットを手でねじ込む
ホイールをハブに密着させながら、ナットを必ず手でねじ込みます。
途中で固くなる・引っかかる場合は無理に回さず、一度外してネジ山を確認しましょう。
- 十字レンチなどで軽く仮締め
車両を地面に降ろした状態で、対角線(クロス)の順番で軽く仮締めします。
ここでは「ホイールを均等に当てる」イメージで、全体を均等に押さえておきます。
- トルクレンチで本締め
トルクレンチを目安値として 120 N・mに設定し、再びクロス順で本締めします。
カチッというクリック音(または感触)がしたらそこで止め、それ以上グイッと力を加えないようにしましょう。
- 100km走行後に増し締め(再トルク確認)
タイヤ交換直後は、走行によってホイールが「なじむ」ことでトルクがわずかに変化することがあります。
目安として100km程度走行したタイミングで、再度トルクレンチで確認しておくと安心です。
インパクトレンチで一気に締めると、知らないうちに規定値を大幅に超えてしまうことがあります。
「仮締めまではインパクト+本締めはトルクレンチ」と使い分けるのがおすすめです。
社外ホイールを装着する場合の注意点
6代目インプレッサに社外ホイールを装着する場合は、純正とは異なる点がいくつかあります。
ナット形状やホイールの座面設計を間違えると、トルク管理が難しくなったり、思わぬトラブルにつながります。
- ナット座面形状を必ず確認
純正ナットはテーパー座が一般的ですが、社外ホイールによっては平座・球面座などが使われることもあります。
ホイールの指定に合ったナットを使用しないと、いくらトルク値を守っても座面の接触面積が不足し、緩みやすくなります。 - ナットの長さ・貫通/袋ナットの違い
ナットが短すぎると「ねじ掛かり」が不足し、長すぎるとホイール裏面やハブに干渉する場合があります。
目安として、スタッドボルトにナットの高さ分以上のねじ山が掛かっているかを確認しましょう。 - ホイールメーカーの指定トルクを優先
社外アルミホイールは、メーカーが独自に推奨トルクを設定していることがあります。
その場合は、車両側の「目安値」よりもホイールメーカーの指定トルクを優先してください。 - 潤滑剤やグリスの使用は基本NG
ナットやスタッドにグリスを塗ると摩擦が減り、同じトルクでも実際の締め付け力が過大になります。
原則として乾いた状態で規定トルクを掛けるのが前提です。
社外ホイール装着時は、「ナットの種類」「座面の形」「指定トルク」の3点セットを必ず確認してから作業に取りかかりましょう。
Q&A:インプレッサ6代目(GU系)のトルクに関するよくある質問
最後に、インプレッサのホイールナットに関してよく聞かれる疑問をQ&A形式でまとめました。
記事内の内容を振り返る意味でもチェックしてみてください。
Q1. トルクレンチがない場合はどうすればいい?
A. 十字レンチだけでも「とりあえず締める」ことはできますが、正確なトルク管理はできません。
スタッドボルトを痛めないためにも、1本トルクレンチを購入するか、ガソリンスタンドや整備工場で最終トルクだけでも確認してもらうのがおすすめです。
Q2. 電動インパクトレンチだけで本締めしても大丈夫?
A. おすすめできません。
インパクトレンチは出力管理が難しく、気づかないうちに規定値を大きく超えるトルクが掛かってしまうことがあります。
「インパクトはあくまで脱着用・本締めはトルクレンチ」という使い分けが安全です。
Q3. スタッドレスタイヤ(冬用ホイール)のときもトルクは同じ?
A. 基本的には同じ目安(約120 N・m)で問題ありません。
ただし、社外ホイールやスチールホイールの場合は、ホイールメーカーや販売店が指定するトルク値があればそちらを優先してください。
Q4. 増し締めは必ず必要ですか?
A. 法的な義務ではありませんが、安全面からは推奨されます。
装着直後は、走行によりホイールとハブの接触面がなじんでトルクがわずかに低下することがあります。
タイヤ交換から100km程度走行したタイミングで、再度トルクレンチでチェックしておくと安心です。
まとめ|インプレッサ6代目のホイールナットトルク管理
インプレッサ6代目(GU系/2023年〜)のホイールナットは、M12×P1.25・19mmソケットで、約120 N・m前後が一般的な締め付けトルクの目安です。
- 目安トルク:約120 N・m(約 12 kgf・m)
- ネジ径:M12 × P1.25
- ソケットサイズ:19mm
- 締め付けはクロス順でトルクレンチ使用
- タイヤ交換後100kmで増し締め推奨
最後にもう一度だけ大事なポイントを。
「最終的な指定トルクは、必ず取扱説明書・整備要領書で確認する」。
この記事はそのうえでの“ガイド”として活用していただければ幸いです。
インプレッサのタイヤ交換やホイールカスタムを、安全かつ快適に楽しんでくださいね。
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