【デリカミニ(B34A/B35A/B37A/B38A)】ホイールナット締め付けトルク|タイヤ交換ガイド

三菱・デリカミニ

三菱・デリカミニ(B34A/B35A/B37A/B38A型・2023年〜)でタイヤ交換やホイール交換をするときに、必ず知っておきたいのがホイールナットの締め付けトルクです。

「どれくらいの力で締めればいいの?」

「インパクトでガチガチに締めて大丈夫?」と不安になる方も多いと思います。

この記事では、デリカミニのホイールナット締め付けトルク(公式値)と、正しい締め付け手順・社外ホイール装着時の注意点・よくある質問を、クルマに詳しくない方にも分かりやすく解説します。

デリカミニのホイールナット締め付けトルク(公式値)

三菱・デリカミニ

まずは、デリカミニのホイールナットに関する基本的なスペックと、締め付けトルクの公式値を整理しておきましょう。

  • 対象車種:三菱 デリカミニ(B34A/B35A/B37A/B38A型・2023年〜)
  • ホイールナット締め付けトルク:98 N・m(10 kgf・m)
  • ハブボルト径・ピッチ:M12 × P1.5
  • ホイールナット二面幅:21mm

三菱の取扱説明書には、ホイールナットの締め付けトルクとして「98 N・m(10 kgf・m)」が明記されています。
強すぎても弱すぎても危険なので、必ずトルクレンチを使って、この値を目安に締め付けるようにしましょう。

なぜ規定トルクを守る必要があるのか

トルクレンチ

「とりあえず力いっぱい締めておけば安心」と思われがちですが、ホイールナットの締め付けトルクが適正でないと、次のようなトラブルにつながります。

  • 締めすぎ:ハブボルトが伸びる・ネジ山を痛める・ホイール座面の変形や割れ
  • 締め不足:走行中のガタつき・異音・最悪の場合ホイール脱落のリスク
  • バラバラな締め付け:ホイールのセンターずれやブレーキ振れ、ハンドルのブレの原因

デリカミニは背の高い軽スーパーハイトワゴンで、家族乗りや高速道路走行も多いクルマです。

だからこそ、「なんとなく」ではなく「規定トルクで均等に」締めることが、安全な走行のためにとても大事になります。

おすすめトルクレンチ

トルクレンチ

迷ったら信頼性重視。

デリカミニのトルク管理に使いやすいモデルです。

トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。

規定のトルク値に設定して締め付けてください。

エマーソン(Emerson) トルクレンチの使い方はこちら

エマーソンのトルクレンチ EM-29が価格も安くておすすめ!トルクの変更はできる?

2021年6月18日

トルクレンチを使った正しい締め付け手順

トルクレンチ

ここからは、DIYでタイヤ交換するときの基本的な締め付け手順をステップごとに解説します。はじめての方でも、流れを押さえておけば難しくありません。

  1. ナットを必ず「手」でねじ込む
    まずはホイールをハブにしっかり当てて、ホイールナットを手で回してねじ込みます。
    途中で固くなったり、引っかかる感触があれば無理に回さず、一度外してネジ山を確認しましょう。
  2. 対角線(クロス)の順番で仮締め
    車を地面に降ろした状態で、ナットを対角線の順番(クロス)に軽く仮締めします。
    ここでは「ホイールを均等に密着させる」イメージで、力を入れすぎないのがポイントです。
  3. トルクレンチを「98 N・m」に設定して本締め
    トルクレンチを98 N・mにセットし、再びクロス順で本締めします。
    カチッというクリック音(または手応え)がしたところが規定トルクなので、そこで止めてそれ以上はグイッと押さないようにしましょう。
  4. 100km走行後に“増し締め”(再トルク確認)
    タイヤ交換直後は、走行によってホイールとハブの接触面が「なじみ」、トルクが少し落ちることがあります。
    目安として交換後100km程度走行した段階で、もう一度トルクレンチで各ナットの締め付けを確認しておくと安心です。

インパクトレンチだけで本締めまで終わらせてしまうと、知らないうちに98 N・mを大きく超える過大トルクが掛かっていることがあります。
「脱着・仮締めはインパクトもOK/本締めは必ずトルクレンチ」と覚えておくと失敗しにくくなります。

社外ホイールやスタッドレスを使う場合の注意点

デリカミニに社外アルミホイールやスタッドレスタイヤ用ホイールセットを装着する場合は、純正とは違う点も出てきます。以下のポイントを必ずチェックしましょう。

  • ナット座面形状を必ず確認する
    純正ホイールのナット座面はテーパー座が一般的ですが、社外ホイールによっては平座・球面座を採用しているものもあります。
    座面形状が合っていないナットを使うと、いくら98 N・mで締めても接触面積が小さくなり、緩みや割れの原因になります。
  • ナットの長さ・ねじ掛かり量をチェック
    ナットが短すぎると「ねじ掛かり」が不足し、長すぎるとホイール裏やハブに干渉することがあります。
    目安として、スタッドボルトにナット高さ分以上のねじ山がしっかり掛かっているか確認してください。
  • ホイールメーカーの指定トルクがある場合は優先
    一部の社外ホイールは、メーカーが独自に推奨トルクを設定していることがあります。
    その場合は、車両側の「98 N・m」という目安よりも、ホイールメーカーの指定値を優先しましょう。
  • ネジ部のグリス・潤滑剤は基本NG
    ボルトやナットにグリスを塗ると摩擦が減り、同じトルクでも実際の締め付け力(軸力)が過大になってしまいます。
    原則として乾いた状態で指定トルクが前提とされているため、ネジ部には何も塗らないのが基本です。

社外ホイールを使うときは、「ナットの種類」「座面形状」「指定トルク」の3点を必ず確認してから作業するようにしましょう。

Q&A:デリカミニのホイールナットに関するよくある質問

最後に、デリカミニのホイールナットまわりでよくある疑問をQ&A形式でまとめました。記事の復習もかねてチェックしてみてください。

Q1. トルクレンチがないときはどうすればいい?
A. 十字レンチだけでも締めることはできますが、正確な98 N・mにはなりません
できれば1本トルクレンチを用意するか、ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなどで最終トルクだけでも確認してもらうと安心です。

Q2. 電動インパクトレンチだけで本締めしても大丈夫?
A. おすすめできません。インパクトレンチは出力が大きく、感覚だけでは締めすぎになりやすいためです。
「脱着や仮締めはインパクト、本締めはトルクレンチ」を徹底しましょう。

Q3. スタッドレスタイヤ用ホイールでもトルクは同じ?
A. 基本的には同じ98 N・mが目安です。
ただし、社外ホイールの場合はホイールメーカーの指定トルクがあればそちらを優先してください。

Q4. 増し締め(再トルク確認)は本当に必要?
A. 法律上の義務ではありませんが、安全性のためには強くおすすめします。
タイヤ交換後100km程度走ったタイミングで、トルクレンチで再チェックしておくと安心です。

まとめ|デリカミニのホイールナットトルクは98 N・mが基本

三菱・デリカミニ(B34A/B35A/B37A/B38A型)のホイールナット締め付けトルクは、取扱説明書に記載されている98 N・m(10 kgf・m)が基本の基準となります。

  • ホイールナット締め付けトルク:98 N・m(10 kgf・m)
  • ハブボルト:M12 × P1.5
  • ナット二面幅:21mm
  • 締め付けは必ずクロス順で、トルクレンチを使用
  • タイヤ交換後100km走行で増し締め(再トルク)推奨

最後にもう一度だけ大事なポイントを。

「最終的な指定トルクは、必ず取扱説明書・整備要領書で確認する」。この記事はそのうえでの“ガイド”として活用していただければ幸いです。

デリカミニのタイヤ交換やホイールカスタムを、安全かつ快適に楽しんでくださいね。

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