日産ルークス(4代目:BB1A/BB2A/BB5A/BB6A型)は、広い室内と使い勝手で人気の軽ハイトワゴンです。
タイヤ交換やホイール脱着の際はホイールナットの締め付けトルクの管理が安全性に直結します。
本稿では、適正トルク値と正しい手順、社外ホイール装着時の注意点を分かりやすく解説します。
目次
ルークス(4代目)のホイールナット締め付けトルク
まずは基準となるトルク値と基本仕様を確認しましょう。
作業前にここを押さえておくとミスを防げます。
- 対象:日産ルークス 4代目(BB1A/BB2A/BB5A/BB6A)
- 推奨締め付けトルク:98 N・m(10 kgf・m)
- ネジ径・ピッチ:M12 × P1.5
- ナット二面幅:21 mm
軽自動車でもホイール径や荷重条件は多様です。
規定トルクを守ることで、ナットの緩みやボルト損傷を未然に防止できます。
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なぜ「規定トルク」を守るのか
感覚で締め付けると、締めすぎ・緩すぎのどちらも危険です。
以下のトラブルを避けるため、必ず規定値で締め付けましょう。
- 締めすぎ:ハブボルトの伸び・座面のえぐれ・ホイールの変形
- 緩すぎ:走行中のガタつきや振動、最悪の場合は脱輪
- 不均等:センターずれによる異音・振動、ハブ面の当たり不良
特に軽自動車のM12ボルトは過大トルクに弱いため、トルクレンチでの管理が必須です。
おすすめトルクレンチ
迷ったら信頼性重視。
ルークスのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
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正しい締め付け手順(クロス順で本締め)
手順を統一すると再現性が上がり、作業時間も短縮できます。
以下を基本にしましょう。
- 手回しで仮挿入:全ナットを手でスムーズに掛ける(ねじ山保護)。
- 軽い仮締め:車両を接地させ、対角線(クロス)順で軽く均等に。
- 本締め:トルクレンチを98 N・mに設定し、クロス順でクリックまでゆっくり均等に。
- 再確認:交換後およそ100 km走行したら再トルク(増し締め)を実施。
クリック後に追い力をかけない・素早く煽らないのがコツ。
均等に“なじませる”意識で行いましょう。
社外ホイール装着時の注意点
純正と異なる仕様では、ナットや座面形状の違いがトラブルの原因になります。
以下を必ず確認してください。
- 座面形状の一致:テーパー/球面/平座の不一致は厳禁。ホイール指定ナットを使用。
- ナット長・貫通/非貫通:ねじ掛かり不足や底付きに注意(ねじ山有効長の確保)。
- メーカー指定トルク優先:社外ホイールに指定がある場合はそちらを最優先。
- アルミ座面の保護:潤滑剤の安易な使用は避け、乾式で規定トルク管理。
スタッドレス用の別ホイールでも基本は同様です。
仕様書を確認し、疑問点は販売店に相談しましょう。
Q&A:よくある質問
現場で頻出する疑問を一問一答で整理しました。
迷ったらここをチェック。
- Q. ルークス ハイウェイスターも同じ?
A. 締め付けトルクは、ハイウェイスターも同じです。 - Q. インパクトレンチだけで締めてもいい?
A. 仮締めは可ですが、本締めは必ずトルクレンチで行ってください(過大トルク防止)。 - Q. 冬タイヤでもトルクは同じ?
A. 基本は98 N・mで共通。ただしホイールメーカー指定があればそれを優先。 - Q. どのソケットを使う?
A. 純正ナットは二面幅21 mmが一般的です(必ず現車確認)。 - Q. 増し締めの目安は?
A. 交換後およそ100 km走行時に再トルク確認を。
工具や手順を統一することで、作業品質と安全性が安定します。
まとめ|ルークスの適正トルクは98 N・m
日産ルークス(4代目)のホイールナットは、98 N・m(10 kgf・m)が基準です。
ネジ径はM12×P1.5、二面幅は21 mmが目安。
トルクレンチで規定値管理し、100 km走行後の再トルクを忘れずに。
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注意:最終的な指定値は必ず取扱説明書/整備要領書で確認してください。
仕様により異なる場合があります。
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