「ヤリスのバッテリーはLN0でいいの?」
「MXPA10/MXPA15は年式によってバッテリーが違う?」
「自分でバッテリー交換するにはどうすればいい?」
トヨタ・ヤリスのガソリン車は、エンジン・年式・寒冷地仕様によってバッテリーサイズが異なります。
特に1.5Lガソリン車のMXPA10/MXPA15は、2020年登場時は標準仕様がLN0でしたが、2024年1月以降はLN1が新車搭載されています。
そのため、「ヤリスだからLN0」と決めつけず、車両型式・年式・現在装着されているバッテリーを確認することが重要です。
この記事では、ヤリスのガソリン車 KSP210/MXPA10/MXPA15のバッテリーサイズ、選び方、交換方法、交換後の注意点を紹介します。
トヨタ・ヤリスとは?

ヤリスは、トヨタのコンパクトカーです。
この記事で扱う主なガソリン車の型式は次のとおりです。
- KSP210:1.0Lガソリン・2WD
- MXPA10:1.5Lガソリン・2WD
- MXPA15:1.5Lガソリン・4WD
2020年2月に日本仕様のヤリスが発売されました。
ハイブリッド車はMXPH系で、補機バッテリーの仕様や搭載位置が異なるため、この記事ではガソリン車を中心に解説します。
ヤリスのバッテリーサイズ一覧

※画像はヤリスではありません。
GSユアサの車種別適合表では、ヤリスのガソリン車は次のように分かれています。
2020年〜2023年頃の1.5Lガソリン車
- MXPA10・標準仕様:LN0
- MXPA10・寒冷地仕様:LN1
- MXPA15・標準仕様:LN0
- MXPA15・寒冷地仕様:LN1
2024年1月以降の1.5Lガソリン車
- MXPA10:LN1
- MXPA15:LN1
1.0Lガソリン車 KSP210
- 標準仕様:LN1
- 寒冷地仕様:LN2
同じMXPA10/MXPA15でも、年式によってLN0とLN1があるため注意してください。
2020年式のMXPA10/MXPA15はLN0が基本
この記事が当初対象としていた2020年登場時のMXPA10/MXPA15では、標準仕様の新車搭載バッテリーはLN0です。
寒冷地仕様ではLN1が新車搭載されています。
そのため、2020年〜2023年頃の1.5L車でも「MXPA10だから必ずLN0」とは判断せず、現在装着されているバッテリーを確認してください。
2024年以降のMXPA10/MXPA15はLN1
2024年1月以降のMXPA10/MXPA15では、GSユアサの適合表でLN1が新車搭載されています。
標準仕様・寒冷地仕様ともLN1です。
後期型のヤリスへ、初期型の記事を見てLN0を購入しないよう注意してください。
KSP210はLN1・寒冷地仕様はLN2
1.0Lガソリン車のKSP210は、MXPA10/MXPA15とはバッテリーサイズが異なります。
- 標準仕様:LN1
- 寒冷地仕様:LN2
「ヤリス用」という商品名だけでは、適合するバッテリーを判断できません。
車検証などで型式を確認してから購入してください。
ヤリスのバッテリーはEN規格

ヤリスには、LN0・LN1・LN2といったEN規格バッテリーが使用されています。
従来の日本車で多く使われてきた40B19Lや55B24LなどのJIS規格とは、ケース形状や固定方法が異なります。
そのため、自己判断でJIS規格のバッテリーへ変更するのは避けてください。
LN0・LN1・LN2の違い
LNの後ろに付く数字によって、バッテリーのケースサイズが異なります。
- LN0:小型のEN規格バッテリー
- LN1:LN0より長いケース
- LN2:LN1よりさらに大きいケース
ケースサイズが違うと、車両側のバッテリートレイや固定位置に正しく取り付けられない可能性があります。
現在装着されているサイズと同じケースサイズを選ぶことが基本です。
トヨタが指定する交換バッテリーの条件
トヨタの取扱説明書では、EN規格バッテリーを交換するときに、同じケースサイズを使用するよう案内しています。
2021年仕様の取扱説明書では、次の基準が示されています。
- LN0:20時間率容量35Ah以上・CCA240A以上
- LN1:20時間率容量45Ah以上・CCA295A以上
- LN2:20時間率容量60Ah以上・CCA360A以上
ケースサイズだけでなく、容量とCCAが純正同等以上であることも確認してください。
ヤリスのバッテリー位置
ガソリン車のヤリスは、バッテリーがエンジンルーム内にあります。
バッテリー上面や側面には、LN0・LN1などの型式が記載されています。
ネット通販で注文する前に、現在装着されているバッテリーをスマートフォンで撮影しておくと確認しやすいです。
ハイブリッド車はバッテリー位置が違う
ヤリス ハイブリッドの12V補機バッテリーは、ガソリン車とは搭載位置や仕様が異なります。
この記事のエンジンルーム内バッテリー交換手順は、ガソリン車向けです。
ハイブリッド車は車両型式と補機バッテリーの仕様を別途確認してください。
バッテリーは何年で交換する?

バッテリーは消耗品ですが、「必ず3年で交換」と決まっているわけではありません。
寿命は、走行距離、車の使用頻度、短距離走行の多さ、気温、電装品の使用状況などによって変わります。
次のような場合は、バッテリー点検を検討してください。
- エンジン始動時のセルモーターが弱く感じる
- 長期間バッテリーを交換していない
- 短距離走行が多い
- 車に乗る頻度が少ない
- バッテリーテスターで性能低下が出た

バッテリー交換に必要な工具

※画像はヤリスの実際のバッテリーではありません。
- スパナまたはレンチ
- ソケットレンチ
- 作業用手袋
- 必要に応じて絶縁処理された工具
- 必要に応じてメモリーバックアップ
バッテリー交換では、工具がプラス端子と車体金属部分へ同時に触れないよう注意してください。
メモリーバックアップを使用する場合
バッテリー端子を外すと、コンピューターに記憶されている情報や時計など、一部の設定が消去される場合があります。
設定をできるだけ保持したい場合は、メモリーバックアップを使用する方法があります。
ただし、メモリーバックアップ使用中は車両側へ電源が供給された状態になります。
ショートには通常の交換以上に注意し、使用する製品の取扱説明書に従ってください。
ヤリスのバッテリー交換方法
基本的な取り外し手順は次のとおりです。
- エンジンスイッチをOFFにする
- ライトや電装品をOFFにする
- バッテリー固定ステーを外す
- マイナス端子を外す
- プラス端子を外す
- バッテリーを車両から取り出す
バッテリー端子は、必ずマイナス側から先に外します。
赤いカバーはプラス端子側
元記事では「赤いカバーを外したらマイナス端子から外す」としていましたが、順番が分かりにくいため修正します。
赤いカバーが付いているのは通常、プラス端子側です。
取り外すときは、まずマイナス端子を切り離し、その後に赤いカバーを開けてプラス端子を外します。
なぜマイナス端子から外す?
車体の金属部分は、バッテリーのマイナス側につながっています。
プラス端子を先に外そうとしているときに工具が車体へ触れると、ショートする危険があります。
トヨタの取扱説明書でも、バッテリー端子を外すときは必ずマイナス端子から外すよう案内されています。
LN0/LN1のバッテリーステーの外し方
ヤリスのLN0/LN1バッテリーは、バッテリーステーで固定されています。
トヨタの取扱説明書では、次の流れでステーを外します。
- 固定ボルトを外す
- ステーを手前へ引く
- バッテリートレイのかん合穴から外す
- ステー先端を持ち上げて取り外す
元記事にあった「エアクリーナーボックスをずらして底のボルトを外す」という説明は、年式や仕様によって構造が異なる可能性があるため、一律の手順としては掲載しない方が安全です。
新しいバッテリーの取り付け方
取り付けは、基本的に取り外しと逆の手順です。
- 適合するLNバッテリーをトレイへ置く
- バッテリーステーを取り付ける
- プラス端子を接続する
- マイナス端子を接続する
- 端子と固定部の緩みを確認する
取り付けるときは、プラス端子から先に接続します。
バッテリーステーの締め付けトルク
トヨタの取扱説明書では、LN0/LN1/LN2のバッテリーステー固定ボルトについて、次の締め付けトルクが示されています。
バッテリーステー固定ボルト:15.4N・m
ステーを正しい穴へ取り付け、バッテリーが動かないよう確実に固定してください。
バッテリーサイズでステーの固定穴が異なる
ヤリスでは、バッテリーサイズによってステーを差し込む位置が異なります。
- LN0:Aの穴
- LN1:Bの穴
- LN2:Cの穴
そのため、異なるケースサイズを自己判断で取り付けるのは避けてください。
バッテリー交換後の注意点
トヨタの取扱説明書では、バッテリー脱着後について次のような注意点が案内されています。
- 最初の始動操作でエンジンが始動しない場合がある
- その場合は再度始動操作を行う
- スマートエントリーで解錠できない場合がある
- 一部の機能で初期設定が必要になる場合がある
交換後に一度始動できないからといって、すぐにバッテリーや車両の故障と判断しないようにしてください。
パワーウインドウの初期設定について
元記事では「全開→全閉→2秒保持」という初期設定例を掲載していました。
ただし、必要な初期設定は年式や装備によって異なる可能性があります。
バッテリー交換後にAUTO機能などが正常に作動しない場合は、使用している年式の取扱説明書に従って確認してください。
交換後に確認すること
バッテリー交換後は、次の項目を確認してください。
- エンジンが正常に始動するか
- 警告灯が異常点灯していないか
- パワーウインドウが正常に作動するか
- スマートエントリーが正常に作動するか
- 時計やオーディオ設定
異常が残る場合は、トヨタ販売店や整備工場へ相談してください。
ヤリスのバッテリー価格
LN0・LN1・LN2バッテリーの価格は、メーカー、性能、保証内容、購入場所によって異なります。
元記事ではLN0を約13,000円からとしていましたが、販売価格は時期によって変動します。
購入時に最新価格を確認してください。
ネット通販で購入するときの注意点
ヤリスは仕様によってバッテリーサイズが異なるため、通販では特に注意が必要です。
購入前に次の項目を確認してください。
- 車両型式
- 年式
- エンジン排気量
- 2WDか4WDか
- 寒冷地仕様か
- 現在装着されているバッテリーサイズ
- バッテリーメーカーの車種別適合表
「ヤリス用」という商品名だけで購入しないことが重要です。
使用済みバッテリーの処分方法
交換した自動車用バッテリーは、通常の家庭ごみとして処分できない地域が多いです。
次のような場所で回収してもらえる場合があります。
- カー用品店
- 自動車整備工場
- バッテリー販売店
- ネット通販の廃バッテリー回収サービス
回収料金や条件は店舗・販売店によって異なります。
通販で購入する場合は、使用済みバッテリーを返送できるサービスがあるか確認しておくと便利です。
DIY交換に使用するアイテムはこちら。
よくある質問

Q. ヤリス MXPA10のバッテリーはLN0?
A. 2020年〜2022年仕様では標準LN0、寒冷地LN1です。ただし、2024年1月以降のMXPA10はLN1が新車搭載されています。
Q. 4WDのMXPA15も同じ?
A. 2020年〜2022年仕様では標準LN0、寒冷地LN1です。2024年1月以降はLN1です。
Q. KSP210のバッテリーは?
A. GSユアサの適合表では、1.0LのKSP210は標準LN1、寒冷地仕様LN2です。
Q. LN0の交換条件は?
A. トヨタの取扱説明書では、LN0は20時間率容量35Ah以上・CCA240A以上の欧州規格バッテリーが案内されています。
Q. LN1の交換条件は?
A. LN1は20時間率容量45Ah以上・CCA295A以上が案内されています。
Q. JIS規格のB19などへ交換できる?
A. 自己判断での変更は避けてください。ヤリスはEN規格バッテリーを使用します。
Q. バッテリーを外す順番は?
A. マイナス端子から外します。取り付けるときはプラス端子から接続します。
Q. バッテリーは3年で必ず交換する?
A. 必ず3年で交換するわけではありません。使用状況やバッテリーの状態を確認して判断してください。
まとめ|ヤリスは型式・年式・寒冷地仕様でサイズが違う
ヤリスのガソリン車は、仕様によってバッテリーサイズが異なります。
- 2020年〜2022年 MXPA10:標準LN0/寒冷地LN1
- 2020年〜2022年 MXPA15:標準LN0/寒冷地LN1
- 2024年1月以降 MXPA10/MXPA15:LN1
- KSP210:標準LN1/寒冷地LN2
- EN規格バッテリーを使用する
- 現在装着されているサイズを確認する
- 取り外しはマイナス端子から
- 取り付けはプラス端子から
特に重要なのは、「MXPA10/MXPA15だからLN0」と決めつけないことです。
2024年以降はLN1へ変更されているため、年式と現在装着されているバッテリーを確認してから購入してください。
ヤリス用バッテリーはこちら。
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