ゴルフ7のタイヤ交換をするときに、「ホイールボルトは何N・mで締めればいい?」「国産車のホイールナットと何が違う?」と迷うことがあるかもしれません。
ゴルフ7は、日本車で多いホイールナット式ではなく、ホイールボルトをハブへ直接ねじ込む方式です。
締め付け不足だけでなく、締めすぎもボルトやねじ山を傷める原因になるため、トルクレンチを使って規定値で管理することが重要です。
この記事では、フォルクスワーゲン・ゴルフ7のホイールボルト締め付けトルク、17mmソケット、ボルト式ならではのタイヤ交換時の注意点を紹介します。
フォルクスワーゲン ゴルフ7

- メーカー:フォルクスワーゲン
- 車名:Golf VII(ゴルフ7)
- 型式:5G系
- 世代:7代目
- 生産時期:2012年~2019年
ゴルフ7は、7代目ゴルフにあたるモデルです。
日本では2013年から販売されたため、国内では「2013年~」として扱われることもあります。
ゴルフ7はホイールナットではなくボルト式
国産車では、車両側にハブボルトがあり、その上からホイールナットを締める方式が多く使われています。
一方、ゴルフ7はホイールボルトをホイール側からハブへ直接ねじ込む方式です。
そのため、ホイールを取り付けるときは位置を合わせながらボルトを入れる必要があります。
ゴルフ7のホイールボルト締め付けトルク
ゴルフ7のホイールボルト締め付けトルクは、120N・mです。
スチールホイール、アルミホイールともに120N・mが基準です。
タイヤ交換後は、正確なトルクレンチを使用して確認してください。
純正ホイールボルトのサイズ
ゴルフ7の純正系ホイールボルトは、一般的に次の仕様です。
- ねじサイズ:M14×P1.5
- 六角サイズ:17mm
- 座面:ボール座
タイヤ交換では、17mmソケットを使用します。
ただし、社外ホイールや社外ボルトへ交換している場合は、六角サイズや座面形状、ボルト長が異なることがあります。
使用する工具

- トルクレンチ
- 17mmソケット
- ホイールレンチ
- ジャッキ
盗難防止用のロックボルトが装着されている場合は、専用アダプターも必要です。

トルクレンチで締め付けを管理する

トルクレンチは、ホイールボルトを決められた締め付けトルクで管理するための工具です。
手の感覚だけで締めると、ボルトごとに締め付け力がばらつく可能性があります。
トルクレンチを使うことで、締め付け不足や締めすぎを防ぎやすくなります。
トルクレンチは設定値で自動停止しない
プリセット型トルクレンチでは、設定したトルクに達すると「カチッ」という音や感触で知らせるものがあります。
設定値に達したからといって、それ以上締め付けできなくなるわけではありません。
合図が出たあとも力を加え続けると、120N・mを超えて締め付ける可能性があります。
合図が出たら、それ以上強く締め込まないようにしてください。
エマーソンのトルクレンチの使い方はこちらです。

タイヤ交換時の締め付け手順

タイヤ交換時は、安全な場所で車両を停止し、指定されたジャッキアップポイントへジャッキをかけます。
1.車両を上げる前にボルトを少し緩める
車両をジャッキアップする前に、ホイールボルトを少しだけ緩めます。
完全には外さず、約1回転程度を目安に緩めます。
2.ジャッキアップしてホイールを外す
車両を持ち上げ、タイヤが地面から離れたらホイールボルトを外します。
ゴルフ7はボルト式のため、最後のボルトを外すとホイールを支えるものがなくなります。
ホイールを手で支えながら最後のボルトを外してください。
3.ホイールを取り付ける
新しいホイールをハブへ合わせます。
ボルト穴の位置を合わせながら、ホイールボルトを手でねじ込みます。
ボルトが途中で重くなる場合は、無理に工具で締め込まないでください。
4.対角線上の順番で仮締めする

ホイールボルトは、対角線上の順番で少しずつ締めます。
1本だけを最初から強く締めるのではなく、ホイールがハブへ均等に密着するように締めていきます。
5.120N・mで本締めする
車両を接地させたら、トルクレンチを120N・mに設定します。
17mmソケットを使用し、対角線上の順番で各ボルトを締め付けます。

ホイールボルトに油やグリスを塗らない
フォルクスワーゲンの取扱説明書では、ホイールボルトやハブ側のねじ部分へオイルやグリスを塗らないよう案内されています。
潤滑された状態では、規定トルクで締めても想定以上の力がボルトへかかる可能性があります。
ホイールボルトやハブ側のねじ山は、清潔でスムーズに回る状態にしておきます。
錆びたボルトや回りにくいボルトは交換する
ホイールボルトが錆びていたり、手でスムーズに回らなかったりする場合は注意が必要です。
フォルクスワーゲンでは、腐食して回りにくいホイールボルトは交換し、ハブ側のねじ山を清掃してから締め付けトルクを確認するよう案内しています。
工具を使わないと最初から回らないような場合は、ねじ山の損傷も疑ってください。
インパクトレンチだけで本締めしない
インパクトレンチはホイールボルトの脱着を早くできますが、最終締め付けまでインパクトだけで行うと締めすぎる可能性があります。
最終締め付けはトルクレンチを使用して120N・mで管理してください。
社外ホイールではボルトの長さと座面に注意
ゴルフ7へ社外ホイールを取り付ける場合は、純正ボルトをそのまま使用できるとは限りません。
確認するポイントはこちらです。
- ねじサイズ
- ボルトの長さ
- 座面形状
- 六角サイズ
- ホイールへの適合
純正ホイールではボール座ボルトが使用されていますが、社外ホイールではテーパー座を使用する製品もあります。
座面形状が合っていないボルトを使用すると、正しく固定できません。
また、ボルト長が短すぎるとねじ込み量が不足し、長すぎると車両側へ干渉する可能性があります。
社外ホイールを取り付ける場合は、そのホイールに指定されたボルトを確認してください。
ホイールスペーサー使用時はボルト長にも注意
ホイールスペーサーを使用すると、純正ボルトでは長さが不足することがあります。
その場合は、スペーサーの厚みに対応したロングボルトが必要になる場合があります。
ただし、単純に長いボルトを選べばよいわけではありません。
ホイール、スペーサー、ボルトの適合をセットで確認してください。
盗難防止ボルトがある場合
ゴルフ7には、盗難防止用のホイールボルトが装着されている車両があります。
その場合は、専用アダプターを使用して緩めたり締めたりします。
タイヤ交換前に、車載工具などにアダプターが入っているか確認してください。
タイヤ交換後は締め付けを確認
フォルクスワーゲンの取扱説明書では、ホイール交換後に正確なトルクレンチを使用して、締め付けトルクを確認するよう案内されています。
タイヤ交換後は、各ボルトが120N・mで締め付けられていることを確認してください。
タイヤ空気圧も一緒に確認
タイヤ交換時は、ホイールボルトの締め付けだけでなく空気圧も確認してください。
ゴルフ7のタイヤ空気圧はこちらの記事で紹介しています。
まとめ|ゴルフ7はホイールボルト式
ゴルフ7は、国産車で多いホイールナット式ではなくホイールボルト式です。
締め付けトルクは、120N・mです。
- 締め付けトルク:120N・m
- 純正系六角サイズ:17mm
- ねじサイズ:M14×P1.5
- 純正系座面:ボール座
タイヤ交換時は、ホイールボルトを手でねじ込み、対角線上の順番で均等に締めます。
最後はトルクレンチを使用して120N・mで確認してください。
また、ボルトやハブ側のねじ部分にはオイルやグリスを塗らないようにします。
社外ホイールを使用する場合は、純正ボルトをそのまま使用せず、ボルト長と座面形状まで含めて適合確認することが重要です。