クラウンスポーツ(AZSH36W/AZSH37W・2023年〜)は、従来のトヨタ車と異なりホイールナットではなく“ホイールボルト方式”を採用しています。
輸入車で一般的な方式のため、作業時の注意点も大きく変わります。
この記事では、クラウンスポーツの正しい締め付けトルク(140N・m)、ボルト方式の特徴、締め付け手順、社外ホイール装着時の注意点をわかりやすくまとめます。
目次
クラウンスポーツのホイールボルト締め付けトルク
クラウンスポーツは全グレード共通でホイールボルト方式を採用しています。
以下が公式の規定値です。
- 対象:クラウンスポーツ(AZSH36W/AZSH37W)
- ホイール方式:ホイールボルト(ナット式ではない)
- 締め付けトルク:140 N・m(1428 kgf・cm)
- ボルトサイズ:M14 × P1.5
- 座面形状:球面(R14)
- 純正ホイール:21インチ(235/45R21)
クラウンスポーツは車重と大径ホイールに合わせて高めの締め付けトルク(140N・m)が設定されています。
必ずトルクレンチを使用して正確に締め付けましょう。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N...
ボルト式とナット式の違い(初心者向け)
クラウンスポーツは輸入車のような“ホイールボルト式”。
多くの国産車に採用される“ホイールナット式”とは構造が異なります。
| 項目 | ボルト式(クラウンスポーツ) | ナット式(一般トヨタ車) |
|---|---|---|
| 固定方法 | ハブにボルトを直接ねじ込む | スタッドボルトにナットを締める |
| 作業性 | ホイール保持がやや難しい | スタッドが支えてくれるため簡単 |
| 注意点 | 座面形状・ボルト長に特に敏感 | ナット形状注意で比較的簡単 |
初めてボルト式の車を扱う場合は、ホイールを手で支える必要があり少し難しく感じるかもしれません。
おすすめトルクレンチ
迷ったら信頼性重視。
クラウンスポーツのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
エマーソン(Emerson) トルクレンチの使い方はこちら
正しい締め付け手順(140N・m)
ボルト式は正しい手順が特に重要です。以下の流れで締め付けましょう。
- ホイールをハブに押し当てて支える
手でしっかり保持しながらボルトを入れます。 - ボルトを手でねじ込む
手回しで軽く入ることを必ず確認。固い場合は無理に締めない。 - 対角線(クロス)順で仮締め
均等に密着させるためクロス順が必須です。 - 車を軽く接地させる
浮いているとトルクが安定しません。 - トルクレンチを “140N・m” に設定し本締め
カチッと反応したら止める。押し込みすぎ注意。 - 100km走行後に再トルク(増し締め)
ボルト方式は“なじみ”でトルクが落ちやすいため非常に重要。
社外ホイールを使うときの注意点
クラウンスポーツはボルト式のため、以下を必ず確認してください。
- 座面形状が球面(R14)に対応しているか
テーパー座のホイールは基本的に装着不可。 - ボルトの長さが適正か
長すぎるとハブに干渉、短すぎるとねじ掛かり不足。 - ハブ径:60mm
社外ホイールはハブリング推奨。 - ホイール荷重(LI)に注意
純正21インチ相当の荷重に耐えるモデルを選ぶこと。
国産車向けホイールは「ナット式前提」が多く、クラウンスポーツは適合しないモデルもあります。必ず適合確認が必要です。
Q&A:クラウンスポーツのホイールボルトに関する疑問
Q1. インパクトレンチだけで本締めしていい?
A. NGです。過大トルクになりやすく、ボルト伸び・破損の原因になります。
Q2. 冬タイヤのホイールも140N・m?
A. はい、基本は同じ140N・m。
ただし社外ホイールの場合は“メーカー指定トルク”がある場合もあります。
Q3. ボルトは毎回交換が必要?
A. 基本は再使用可能。ただしサビ・ねじ山つぶれ・座面荒れがあれば交換推奨。
Q4. ボルト式とナット式、どちらが強い?
A. どちらも適正トルクで締めれば安全。
クラウンスポーツは高荷重に合わせてボルト式が採用されています。
まとめ|クラウンスポーツは「ボルト式・140N・m」が基本
クラウンスポーツ(AZSH36W/AZSH37W)のホイールボルト締め付けトルクは、公式値140N・mです。
- ホイール方式:ホイールボルト
- 締め付けトルク:140N・m(1428kgf・cm)
- ボルトサイズ:M14 × P1.5
- 座面:球面(R14)
- 必ずトルクレンチでクロス締め
- 100km走行後に再トルク推奨
クラウンスポーツのホイール交換は、ナット式より少し難しいですが、正しい手順を守れば安全に作業できます。
愛車の足まわりをしっかり守りながら、快適なカーライフを楽しんでください。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N...





コメントを残す