三菱の軽ハイトワゴン、eKスペースが3代目(BA1A/BA5A型/2025年〜)へと進化しました。
室内の使いやすさや安全装備の充実などが注目されていますが、タイヤ交換やホイール脱着時には「ホイールナットの締め付けトルク」が安全走行に大きく影響します。
この記事では、eKスペース3代目における ホイールナット締め付けトルクの目安・トルクレンチの使い方・社外ホイール装着時の注意点 を、初心者にも分かりやすく解説します。
目次
eKスペース3代目(BA1A/BA5A型)のホイールナット締め付けトルク
- 対象:eKスペース 3代目(型式 BA1A/BA5A型/2025年〜)
- 推奨締め付けトルク:目安としては約 98 N・m(10 kgf・m)
- ネジ径:M12 × P1.5(三菱系と共通)
- ナット座面形状・サイズ:テーパー座/21mmソケット
作業前には必ず車両の「取扱説明書」または「整備要領書」で指定値をご確認ください。
トルクレンチを使う理由
ホイールナットの締め付けを“手の感覚”だけで行うと、以下のようなリスクがあります。
- 締めすぎ:ハブボルトが伸びる・ネジ山が痛む・ナット座面やホイールが変形する
- 緩すぎ:走行中のガタつきや振動が出る/最悪の場合ホイール脱落のリスク
- 均等でない締め付け → ホイールのセンターズレ・異音・振動
トルクレンチを使えば、規定のトルク値(例:85 N・m)で均等にナットを締め付けることができ、安全で安心な作業が可能です。
おすすめトルクレンチ
迷ったら信頼性重視。
ekスペースのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
エマーソン(Emerson) トルクレンチの使い方はこちら
締め付け手順とコツ
ナットを手でねじ込み、ホイールをハブにきちんと当てる。
車両が地面に接地している状態で、対角線(クロス)順に仮締め。
トルクレンチを設定値(98 N・m(10 kgf・m))に合わせ、同じクロス順で本締め。
交換後100 kmほど走行したら、増し締め(再トルク確認)を推奨。
この流れを守ることで、ホイールとハブの“なじみ”によるナットの緩みや座面のズレを未然に防げます。
社外ホイール装着時・注意点
3代目eKスペースに社外ホイールを装着する場合、純正仕様とは異なるナットやホイール構造が使われていることがありますので、以下の点に注意してください。
純正ナットの座面形状(テーパー座)ではなく、平座・球面座の社外仕様の場合あり → 仕様一致が必須
ナット長さ・ホイール厚み・貫通/非貫通仕様の違いにより「ねじ掛かり」量が変化
社外ホイールメーカーが推奨しているトルク値がある場合、それを優先
ナット・ホイール素材(アルミ/スチール)によって“締め過ぎ”のリスクが変わるため、トルクレンチでの管理が特に重要
Q&A:eKスペース3代目のホイールナットに関するよくある質問
Q1. トルクレンチがない場合は?
A. 十字レンチでの仮締めは可能ですが、最終的にはトルクレンチで“規定値を守った本締め”を行うことが安全です。
Q2. 電動インパクトレンチだけで締めても大丈夫?
A. インパクトレンチだけで締めると過大トルクになるリスクが高く、ナット・ボルトの損傷・座面の破損につながる可能性があります。
本締めには必ずトルクレンチを使用しましょう。
Q3. 冬タイヤへの交換時も同じトルクですか?
A. 原則として同じトルク値(例:98 N・m)を守って問題ありません。ただし、ホイール仕様が変更されている場合はホイールメーカー指定トルクを優先してください。
Q4. 増し締め(再トルク確認)は必要ですか?
A. はい。タイヤ交換後100 km程度走行して「なじみ」が進んだ段階で、再度トルクレンチで確認することを推奨します。
まとめ:eKスペース3代目の安全なトルク管理
三菱 eKスペース 3代目(BA1A/BA5A型)のホイールナット締め付けトルクの目安は、98 N・m(10 kgf・m)です。
ただし、最終的な指定値は必ずお手元の「取扱説明書」「整備要領書」でご確認ください。
規定トルク:98 N・m(10 kgf・m)
ネジ径:M12 × P1.5
ソケット:21mm
クロス順で締め付け/100 km後に再確認
DIYでのタイヤ交換やホイール交換でも、ちょっとした確認とトルク管理で安心・信頼のカーライフが実現します。
ぜひ安全整備を心がけてください。



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