スペーシア MK53Sのタイヤ交換をするときに、「ホイールナットは何N・mで締めればいい?」「19mmのソケットでいい?」と迷うことがあるかもしれません。
ホイールナットは、強く締めればいいわけではありません。
締め付け不足だけでなく、締めすぎもハブボルトやナットを傷める原因になるため、規定トルクで管理することが重要です。
この記事では、スペーシア MK53Sのホイールナット締め付けトルク、ナットサイズ、タイヤ交換時の正しい締め付け方法を紹介します。
スペーシア MK53S

この記事で扱うのは、2代目スペーシアのMK53Sです。
- メーカー:スズキ
- 車名:スペーシア
- 型式:MK53S
- 世代:2代目
- 販売時期:2017年12月~2023年11月
2代目スペーシアは2017年12月に発売され、2023年11月に3代目へフルモデルチェンジしました。
そのため、この記事はMK53S型を対象としています。
スペーシア MK53Sの純正タイヤサイズ
スペーシア MK53Sでは、純正で14インチを装着する仕様があります。
グレードや仕様によって装着サイズが異なる場合があるため、実車のタイヤ側面表示も確認してください。
スペーシア MK53Sのホイールナット締め付けトルク
スペーシア MK53Sのホイールナット締め付けトルクは、85N・m(870kgf・cm)です。
スズキの取扱説明書でも、ホイールナットは85N・mで締め付けるよう案内されています。
ホイールナットのサイズ
スペーシア MK53Sの純正ホイールナットは、一般的に次の仕様です。
- ねじサイズ:M12×P1.25
- 六角サイズ:19mm
- 座面:60度テーパー
純正ナットでタイヤ交換する場合は、19mmソケットを使用します。
ただし、社外ホイールや社外ナットを装着している場合は、六角サイズや座面形状が異なることがあります。
締め付けトルクを守る理由
ホイールナットは、締め付けが弱すぎても強すぎても問題があります。
- 締め付け不足:ナットの緩みや脱輪につながる可能性
- 締めすぎ:ハブボルトやナットを傷める可能性
- 締め付けが不均等:ホイールが正しく密着しない原因になる可能性
タイヤ交換後の安全性を保つためにも、トルクレンチを使って規定値で管理します。
使用する工具
- トルクレンチ
- 19mmソケット
- 十字レンチなど
- ジャッキ
作業時は手袋を使用すると、手の保護にもなります。

トルクレンチの役割

トルクレンチは、ホイールナットを規定トルクで締め付けるための工具です。
手の感覚だけで締めると、ナットごとに締め付け力がばらつく可能性があります。
トルクレンチを使用することで、締め付け不足や締めすぎを防ぎやすくなります。
トルクレンチは設定値で自動停止しない

プリセット型トルクレンチでは、設定値に達すると「カチッ」という音や感触で知らせるものがあります。
設定トルクに達したからといって、それ以上締め付けられなくなるわけではありません。
合図が出たあとも力を加え続けると、85N・mを超えて締め付ける可能性があります。
合図が出たら、それ以上強く締め込まないようにしてください。
エマーソンのトルクレンチの使い方はこちらです。

ホイールナットの正しい締め付け手順

1.ナットを手で取り付ける
ホイールを取り付けたら、最初はナットを手でねじ込みます。
途中で引っ掛かったり、異常に重くなったりする場合は、無理に工具で締め込まないでください。
一度外して、ねじ山やナットの状態を確認します。
2.対角線上の順番で仮締めする
4本のホイールナットは、1本ずつ最初から強く締めるのではなく、対角線上の順番で少しずつ締めます。
スズキの取扱説明書でも、2~3回に分けて均等に締め付けるよう案内されています。
3.タイヤを接地させる
ナットを仮締めしたら、タイヤが地面に接地するところまで車両を下ろします。
4.85N・mで本締めする
トルクレンチを85N・mに設定し、対角線上の順番でナットを締め付けます。
各ナットを均等に締めることが重要です。
インパクトレンチだけで本締めしない
インパクトレンチを使用すると、タイヤ交換作業を早くできます。
ただし、最終締め付けまでインパクトレンチだけで行うと、締めすぎになる可能性があります。
インパクトレンチを使用する場合でも、最後はトルクレンチを使って85N・mで確認してください。
ホイールナットを足で踏んで締めない
ホイールレンチを足で踏んだり、レンチにパイプを継ぎ足して強く締めたりするのは避けてください。
スズキの取扱説明書でも、このような締め方は締めすぎによるボルト損傷につながるおそれがあると案内されています。
ホイールナットに油やグリスを塗らない
ホイールナットやハブボルトのねじ部分に、自己判断でオイルやグリスを塗らないようにしてください。
潤滑状態が変わると、同じ締め付けトルクでもボルトにかかる力が変化し、締めすぎにつながる場合があります。
社外ホイール装着時の注意点
社外ホイールへ交換する場合は、ホイールナットにも注意が必要です。
確認するポイントはこちらです。
- ねじサイズ
- ナット座面形状
- 六角サイズ
- ナットの長さ
- ホイールとの適合
社外ホイールでは、純正ナットをそのまま使用できない場合があります。
ホイールメーカーが指定するナットを確認してください。
スタッドレスタイヤでも85N・m?
スタッドレスタイヤへ交換しても、同じ車両で適合するホイールとナットを使用している場合は、車両の規定トルクで管理します。
夏タイヤと冬タイヤで、締め付けトルクを変えるものではありません。
タイヤ交換後はナットを確認
タイヤ交換後は、ホイールナットに緩みがないか確認してください。
トルクレンチを使用せずに交換した場合、スズキの取扱説明書では、できるだけ早くスズキサービス工場で締め付けトルクの点検を受けるよう案内されています。
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スペーシア MK53SのDIY作業はこちらの記事も参考にしてください。
まとめ|スペーシア MK53Sは85N・m
スペーシア MK53Sのホイールナット締め付けトルクは、85N・m(870kgf・cm)です。
- 締め付けトルク:85N・m
- ねじサイズ:M12×P1.25
- 純正ナット六角サイズ:19mm
- 座面:60度テーパー
タイヤ交換時は、ナットを手で取り付け、対角線上の順番で2~3回に分けて均等に締め付けます。
最後はトルクレンチを使用して、85N・mで確認してください。