プリウス(50系)のタイヤ交換をするときは、ホイールナットの締め付けトルクを確認してから作業しましょう。
締め付けが弱いと走行中にナットが緩むおそれがあり、強く締めすぎるとハブボルトやホイールを傷めることがあります。
この記事では、50系プリウス(ZVW50/ZVW51/ZVW55)のホイールナット締め付けトルク、21mmソケット、トルクレンチを使うときの注意点を整理します。
プリウス(50系)のホイールナット締め付けトルク
プリウス(50系)のホイールナット締め付けトルクは、103N・m(10.5kgf・m)です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車両 | トヨタ プリウス |
| 対象型式 | ZVW50 / ZVW51 / ZVW55 |
| 世代 | 50系プリウス |
| ホイールナット締め付けトルク | 103N・m(10.5kgf・m) |
| ナットのソケットサイズ | 21mm |
トヨタの取扱説明書では、103N・mを1050kgf・cmと併記している場合があります。
トルクレンチで設定する場合は、基本的に103N・mを見て合わせると分かりやすいです。
トルクレンチが必要な理由

タイヤ交換時の締め付けトルクを確認するには、トルクレンチを使います。
トルクレンチは、決められた力でナットやボルトを締め付けるための工具です。設定したトルクに達すると「カチッ」と手応えが出るため、締め付け不足や締めすぎを防ぎやすくなります。
ホイールナットは、感覚だけで締めると作業者によって強さに差が出ます。タイヤ交換後の安心感を高めるためにも、最後はトルクレンチで確認してください。
トルクレンチは商品によって対応トルク範囲や付属ソケットが違います。購入前に、103N・mに設定できること、21mmソケットを使えることを確認しましょう。
価格や在庫は変わるため、購入時は販売ページで最新の内容を確認してください。
50系プリウスの型式
今回の対象は、4代目にあたる50系プリウスです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | トヨタ |
| 車名 | プリウス |
| 対象型式 | ZVW50 / ZVW51 / ZVW55 |
| 主なタイヤサイズ | 195/65R15、215/45R17 |
ZVW50は2WDの一部グレード、ZVW51は2WD、ZVW55はE-Fourの4WD系で使われる型式です。
同じプリウスでも30系や60系とは世代が違うため、車検証の型式を確認してから作業してください。
タイヤ交換に使う工具
プリウス(50系)のタイヤ交換では、主に以下の工具を使います。
- トルクレンチ
- 21mmソケット
- ホイールナットレンチ、または十字レンチ
- ジャッキ
- 輪止め
- 作業用手袋
50系プリウスは、グレードや装備によって車載工具の内容が違う場合があります。
ジャッキやホイールナットレンチが搭載されているか、作業前に確認しておきましょう。
プリウスのタイヤ交換方法
タイヤ交換は、平らで硬い場所に車を停めてから行います。
シフトポジションをPにし、パーキングブレーキをかけ、交換するタイヤの対角線側に輪止めをします。
走行直後は、ホイールやブレーキまわりが熱くなっていることがあります。やけどを防ぐため、熱が落ち着いてから作業してください。
ジャッキアップする前に、ホイールナットを少しだけ緩めます。タイヤが浮いたあとに強く緩めようとすると、ホイールが回って作業しにくくなります。

ジャッキは、車両の指定されたジャッキアップポイントにかけます。指定位置以外にかけると、車体の変形やジャッキ外れにつながるおそれがあります。
タイヤが地面から少し離れる程度まで持ち上げたら、ナットを外してタイヤを交換します。
ホイールナットの締め付け手順

ホイールを取り付けるときは、最初から工具で強く締め込まず、まずナットを手で仮締めします。
手で回したときに引っかかりがある場合は、無理に締め込まないでください。
ナットやボルトのねじ部、ホイールの穴に異常がある可能性があります。
- ホイール接触面の汚れをふき取る
- ホイールを取り付け、ナットを手で仮締めする
- ホイールナットレンチで対角線上に軽く締める
- 車をゆっくり接地させる
- トルクレンチを103N・mに設定する
- 対角線上に2〜3回に分けて締める
- トルクレンチが「カチッ」と鳴ったら、それ以上力をかけない
プリウス(50系)の締め付けトルクは、103N・m(10.5kgf・m)です。
締めすぎとナットの種類に注意
トルクレンチを使っていても、「カチッ」と鳴ったあとにさらに力をかけると締めすぎになります。
締めすぎると、ハブボルトが伸びたり、ナット座面やホイールを傷めたりすることがあります。インパクトレンチを使う場合でも、最後はトルクレンチで103N・mに合わせて確認しましょう。
また、タイヤを取り付けるときは、使用しているホイールに合ったナットを使う必要があります。
純正アルミホイール、スチールホイール、社外ホイールでは、ナットの座面形状が違う場合があります。
ねじ部にオイルやグリースを塗るのも避けてください。
必要以上に締まり、ボルトやホイールを傷めたり、ナットの緩みにつながったりするおそれがあります。
トルクレンチを選ぶときの注意点
プリウス(50系)で使う場合は、103N・mに設定できるトルクレンチを選びます。
付属ソケットがある商品でも、21mmソケットが付いているか、差込角が合うかは商品ごとに違います。
すでにソケットを持っている場合も、ホイールナットにしっかり合うか確認してください。
タイヤ交換後は空気圧も確認
タイヤ交換時は、ホイールナットの締め付けだけでなく、タイヤの空気圧も確認してください。
50系プリウスは、195/65R15や215/45R17など、グレードによってタイヤサイズが違います。
空気圧は運転席ドア付近のラベルや取扱説明書で確認し、現在装着されているタイヤサイズに合わせて調整しましょう。
50プリウスの空気圧はこちらでまとめています。
⇒ 50プリウスの空気圧
まとめ
プリウス(50系/ZVW50・ZVW51・ZVW55)のホイールナット締め付けトルクは、103N・m(10.5kgf・m)です。
ナットのソケットサイズは21mmです。タイヤ交換時は、ナットを手で仮締めし、対角線上に2〜3回に分けて締め、最後にトルクレンチで103N・mに合わせて確認してください。
50系プリウスと60系プリウス、30系プリウスでは世代が違います。
型式、装着ホイール、ナット形状、空気圧ラベルを確認しながら、安全第一で作業しましょう。