30系アルファードは車体が大きく、タイヤとホイールも重いため、タイヤ交換後の締め付け確認はとても大事です。
締め付け不足はナットのゆるみにつながり、締めすぎはハブボルトやホイールを傷める原因になります。
この記事では、30系アルファードの締め付けトルク、ソケットサイズ、トルクレンチの使い方、40系アルファードとの違いを整理します。
30系アルファードのホイールナット締め付けトルク
30系アルファードのホイールナット締め付けトルクは、トヨタの取扱説明書で103N・mとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車両 | 30系アルファード |
| 主な型式 | AGH30W / AGH35W / GGH30W / GGH35W / AYH30W |
| 締め付けトルク | 103N・m(1050kgf・cm) |
| kgf・m換算 | 約10.5kgf・m |
| ソケットサイズ | 21mm |
トルクレンチの目盛りがkgf・m表記の場合は、約10.5kgf・mを目安にします。
kgf・cm表記とkgf・m表記を取り違えないようにしてください。103N・mに対応するのは、1050kgf・cm、または約10.5kgf・mです。

トルクレンチが必要な理由
タイヤを取り付けるときは、ホイールをナットで固定します。
このとき、強く締めればいいというわけではありません。車ごとに規定トルクがあり、その範囲に合わせて締め付ける必要があります。
自分でタイヤ交換をするなら、トルクレンチは用意しておきたい工具です。
締め付け不足によるゆるみや、締めすぎによる破損、作業者ごとの力加減のばらつきを防ぐために使います。
ホイールナットは、感覚だけで締め付けないようにしてください。
クリック式のトルクレンチは、設定したトルクに達すると「カチッ」と反応します。反応したあとにさらに力をかけ続けると、締めすぎになることがあるため注意してください。
この記事で扱うアルファードの型式

この記事で扱うのは、30系アルファードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | トヨタ |
| 車名 | アルファード(ALPHARD) |
| ガソリン車の主な型式 | AGH30W / AGH35W / GGH30W / GGH35W |
| ハイブリッド車の主な型式 | AYH30W |
| 販売時期の目安 | 2015年1月から2023年5月頃 |
アルファードは10系、20系、30系、40系で仕様が異なります。
この記事の103N・mは30系アルファード向けの数値です。
40系アルファードは締め付けトルクが違う
2023年6月以降の40系アルファードは、ホイールナット締め付けトルクが140N・m(1428kgf・cm)です。
30系の103N・mとは違うため、40系アルファードに乗っている場合は、30系の数値を使わないでください。
特に30系から40系へ乗り換えた場合、以前の感覚で作業するとトルク不足になる可能性があります。
型式や年式、取扱説明書を確認してから作業しましょう。

タイヤ交換に使う工具

30系アルファードのタイヤ交換では、主に以下の工具を使います。
- トルクレンチ
- 21mmソケット
- 十字レンチ、またはホイールナットレンチ
- ジャッキ
- 輪止め
- 作業用手袋
車載ジャッキを使う場合は、必ず車両の指定ジャッキポイントにかけてください。
平らで硬い場所を選び、輪止めを使って車が動かないようにしてから作業します。
作業効率を上げたい方はガレージジャッキがあるといいです。
アルファードのタイヤ交換方法
タイヤ交換は、ジャッキアップしてタイヤを浮かせ、ホイールナットを外してタイヤを交換する作業です。
純正ジャッキや工具は、車両のラゲッジ下などに収納されている場合があります。
車両仕様によって装備が異なることがあるため、作業前に取扱説明書や車載工具を確認してください。
ジャッキアップする前に、接地している状態でホイールナットを少しだけ緩めます。その後、指定位置にジャッキをかけて車を持ち上げ、タイヤを外します。

タイヤを取り付けるときは、ホイールの取り付け面に汚れや異物がないか確認します。
汚れがあると、走行中にナットがゆるむ原因になることがあります。
ナットは最初から工具で強く締めず、まず手でねじ山を確認しながら仮締めします。斜めに入ったまま無理に締め込むと、ハブボルトやナットを傷めることがあります。
ホイールナットの締め付け手順

ホイールナットは、対角線の順番で少しずつ締めていきます。
- ホイールを取り付ける
- ナットを手で回して仮締めする
- 対角線の順番で軽く締める
- 車を下ろしてタイヤを接地させる
- トルクレンチを103N・mに設定する
- 対角線の順番で2〜3回に分けて本締めする
30系アルファードの締め付けトルクは、103N・m(1050kgf・cm)です。
21mmソケットを使い、トルクレンチを103N・mに設定して締め付けます。
トルクレンチが「カチッ」と反応したら、それ以上強く締め続けないようにしてください。
純正ホイールと社外ホイールのナットに注意
ホイールナットは、ホイールに合ったものを使う必要があります。
純正ホイールと社外ホイールでは、ナットの座面形状が異なる場合があります。
座面が合っていないナットを使うと、正しく固定できず、ホイールやナットを傷める原因になります。
30系アルファードの純正ホイールから社外ホイールへ交換する場合は、ホイールメーカーが指定するナット形状、ねじサイズ、締め付け条件を確認してください。
また、ナットやハブボルトのねじ部にオイルやグリースを塗らないでください。
必要以上に締まりすぎたり、ボルト破損につながったりするおそれがあります。
トルクレンチを選ぶときの注意点
トルクレンチを選ぶときは、30系アルファードの103N・mに対応できる範囲のものを選びます。
一般的なタイヤ交換用トルクレンチには、28〜210N・m程度の範囲で設定できるものがあります。商品によって対応範囲、付属ソケット、差込角、精度、収納ケースの有無が違います。
価格や在庫、付属品は変わるため、購入前に販売ページで最新の内容を確認してください。
タイヤ交換後は空気圧も確認
タイヤ交換後は、ホイールナットの締め付けだけでなく、タイヤの空気圧も確認してください。
保管していたタイヤは、使っていない間にも空気圧が下がることがあります。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへ戻すときや、夏タイヤからスタッドレスタイヤへ交換するときも、取り付け後に空気圧を合わせましょう。
アルファードの空気圧はこちらでまとめています。
⇒ アルファードの空気圧
まとめ
30系アルファードのホイールナット締め付けトルクは、103N・m(1050kgf・cm)です。ソケットサイズは21mmです。
ただし、2023年6月以降の40系アルファードは140N・mのため、30系と同じ数値ではありません。
作業前に、自分の車の型式と年式を確認してください。
タイヤ交換時は、ナットを手で仮締めし、対角線の順番で2〜3回に分けて締め、最後にトルクレンチで規定トルクに合わせます。
社外ホイールの場合は、ナット形状やホイールメーカーの指定も確認しましょう。