スズキの軽ハイトワゴン「スペーシア」が2023年にフルモデルチェンジし、3代目(MK54S/MK94S型)が登場しました。
広い室内空間と快適な乗り心地が魅力のモデルですが、タイヤ交換やスタッドレス装着などの際に見落としがちなのがホイールナットの締め付けトルクです。
この記事では、3代目スペーシアにおける正しいトルク値・トルクレンチの使い方・社外ホイールの注意点をわかりやすく紹介します。
目次
スペーシア3代目(MK54S/MK94S型)のホイールナット締め付けトルク
3代目スペーシアは、軽量化と安全性の両立を図った新プラットフォームを採用しています。
ホイールは14インチまたは15インチが標準設定で、ナットサイズも従来のスズキ軽自動車と同様の仕様です。
- 対象:スペーシア3代目(MK54S/MK94S型/2023年〜)
- 推奨締め付けトルク:約85 N・m(870 kgf・cm)
- ネジ径:M12×P1.25(スズキ軽自動車共通)
- ナットサイズ:19mm(純正袋ナット)
このトルク値は、ホイールの材質やグレード(カスタム・ギアなど)により若干異なる場合がありますので、最終的には取扱説明書または整備要領書で確認してください。
DIYでのタイヤ交換時にはトルクレンチを使用し、規定値で確実に締めることが重要です。
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締め付けトルクを守る理由
ホイールナットの締め付けが適切でないと、次のようなトラブルを引き起こす恐れがあります。
- 締めすぎ → ハブボルトが伸びて破損する可能性
- 緩めすぎ → 走行中にガタつきや脱輪のリスク
- 均等でない締め付け → ホイールのセンターズレや振動の原因に
特に軽自動車はナット径が細く、締めすぎると破損しやすい構造です。
トルクレンチを使用して、85 N・m前後に確実に調整しましょう。
正しい締め付け手順
スペーシアのホイールを安全に取り付けるためには、以下の手順を守ることが大切です。
- ナットを手で軽くねじ込み、十字レンチで軽く仮締めする。
- 車を接地させた状態で、対角線順(クロス締め)で仮締め。
- トルクレンチを85 N・mに設定し、均等に本締め。
- 100kmほど走行後に増し締めして、トルクを再確認。
締め付け時は、勢いよく力を加えるのではなく、ゆっくりとトルクをかけるのがコツです。
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迷ったら信頼性重視。
スペーシアのトルク管理に使いやすいモデルです。
トルクの値は細かく設定できるため、他の車でも使うことができます。
スペーシアのような軽自動車のトルク管理に十分対応します。
規定のトルク値に設定して締め付けてください。
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社外ホイールを装着する場合の注意点
3代目スペーシアに社外ホイールを装着する場合は、以下の点に注意してください。
- ナット座面が純正(テーパー)か、社外(球面・平座)かを確認。
- ナット長さや貫通タイプの違いに注意。締めすぎるとネジ山を傷める可能性あり。
- アルミホイールは座面が柔らかく、締めすぎると変形や割れの原因に。
- スタッドレス用ホイールも基本は85N・mを目安にしつつ、メーカー指定があればそれを優先。
ホイールナットは「座面形状の一致」と「トルク値の厳守」が基本です。安全性を最優先にしましょう。
Q&A:スペーシア3代目のホイールナットに関するよくある質問
Q1. トルクレンチがない場合はどうすればいい?
A. 十字レンチで仮締めは可能ですが、最終的にはトルクレンチで確認しましょう。
Q2. インパクトレンチだけで締めても大丈夫?
A. 過剰トルクのリスクが高いため、最後はトルクレンチで仕上げてください。
Q3. 冬タイヤに交換する時も同じトルク?
A. はい。基本は85N・mが目安ですが、ホイールメーカーの指定があればそれを優先します。
Q4. 増し締めは必要?
A. タイヤ交換後100km程度走行したら、再トルクを行いましょう。
ナットのなじみを防ぎ、安全性を高めます。
まとめ|スペーシア3代目の締め付けトルクは約85N・m
スズキ・スペーシア3代目(MK54S/MK94S型)のホイールナット締め付けトルクは、約85N・m(870kgf・cm)が目安です。
- ネジ径:M12×P1.25
- ナット座面:テーパータイプ
- 適正トルク:約85N・m
- トルクレンチ使用を強く推奨
軽自動車はナット径が小さく、わずかな過不足でも安全性に影響します。
DIYで交換する際も、トルクレンチを使って正しいトルクで締め付けましょう。
※本記事のトルク値はスズキ軽自動車の一般的な整備基準に基づいています。
年式・グレード・ホイール仕様により異なる場合がありますので、取扱説明書で最終確認を行ってください。






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