新型ムーヴ(7代目 LA850S/LA860S型)のタイヤ交換を行う際に、重要なのがホイールナットの締め付けトルクです。
締め付けが弱すぎると走行中にナットが緩む危険があり、逆に強すぎるとホイールやボルトを破損してしまう可能性があります。
ここでは、ムーヴの歴代型式の概要とともに、最新モデル(7代目)の正しい締め付けトルク値、およびトルクレンチの使い方を詳しく解説します。
新型ムーヴの型式と一覧
ムーヴは1995年の初代登場以来、軽自動車の定番モデルとして長く愛されてきました。
年々進化を重ね、2025年には7代目モデルが登場しています。
- 初代:L600S/L610S型(1995年〜1998年)
- 2代目:L900S/L910S型(1998年〜2002年)
- 3代目:L150S/L160S型(2002年〜2006年)
- 4代目:L175S/L185S型(2006年〜2010年)
- 5代目:LA100S/LA110S型(2010年〜2014年)
- 6代目:LA150S/LA160S型(2014年〜2024年)
- 7代目:LA850S/LA860S型(2025年〜)
最新の7代目ムーヴは、DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用し、走行安定性と安全性能が大幅に向上しています。
ホイールナットの締め付けトルクもこの新設計に合わせた値が設定されています。
締め付けトルクの規定値
新型ムーヴ(LA850S/LA860S)のホイールナット締め付けトルクは以下の通りです。
この値はダイハツの整備要領書に基づく公式数値であり、夏タイヤ・スタッドレスタイヤどちらも同一です。
ナットのサイズはM12×P1.5(21mm)が一般的です。
締め付けトルクは必ずトルクレンチを使って正確に管理してください。
トルクレンチの使い方
トルクレンチは、ホイールナットを適正な力で締めるための工具。
ナットを強く締めすぎるとボルトが伸びて破損する恐れがあり、逆に弱いと走行中に緩むリスクがあります。
そのため、トルクレンチを使って「規定値で止める」ことが重要です。
- トルクレンチの目盛りを103N・mに設定
- すべてのナットを手で仮締め
- 対角線上(星形)に2〜3回に分けて均等に本締め
- カチッと音がしたら締め付け完了
1か所を一気に強く締めるとホイールが歪む可能性があるため、少しずつ均等に締めることがポイントです。
タイヤ交換時にあると便利な工具
タイヤ交換を安全かつ効率よく行うためには、最低限の工具をそろえておくことが大切です。
特にフロアジャッキやトルクレンチがあると、ディーラー並みにスムーズに作業できます。
- トルクレンチ
- 十字レンチ
- フロアジャッキ(油圧式)
- 輪止め
- 手袋(滑り止め付きが安全)
車載ジャッキでも作業可能ですが、油圧式フロアジャッキを使うと安定して安全に作業できます。
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タイヤ交換後の注意点
タイヤ交換を終えたあとも、いくつかの確認を忘れてはいけません。
走行中の安全を確保するためには、ナットの緩みや空気圧の変化をチェックすることが重要です。
特に交換直後は、ナットやホイールがなじむ過程でわずかに緩む場合があるため注意しましょう。
- 50〜100km走行後にナットの増し締めを行う
- 異音・ハンドルのブレがないか確認
- 空気圧をチェック(ドア内側のラベルを参照)
特に新品ナットや社外ホイールを使用した場合は、締め付け後に緩むことがあるため、早めの再確認が大切です。
よくある質問
Q. スタッドレスタイヤでもトルク値は同じ?
A. はい、夏タイヤ・冬タイヤ問わず103N・mで共通です。
Q. 社外ホイールを装着しても同じトルク?
A. 基本は同じですが、ホイールメーカーが指定している値がある場合はそちらを優先しましょう。
Q. トルクレンチがない場合は?
A. 十字レンチで締めた後、カー用品店や整備工場でトルク確認を依頼してください。
まとめ
ムーヴ(7代目 LA850S/LA860S)のホイールナット締め付けトルクは103N・mです。
トルクレンチを使うことで、ホイールの脱落やボルト破損を防ぎ、安全にドライブできます。
自分でタイヤ交換を行う際は、ぜひトルク管理を徹底してください。





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