ノート(E12系)のタイヤ交換を自分で行うとき、「ホイールナットをどれくらいの強さで締めればいいのか」「しっかり締まっているのか」と不安になることがあります。
ホイールナットは、締め付け不足だと走行中の緩みにつながり、締めすぎるとハブボルトやナットを傷める原因になります。最後はトルクレンチを使い、指定トルクで確認するのが基本です。
この記事では、ノート(E12系)の締め付けトルク、ソケットサイズ、ナットサイズ、タイヤ交換時の注意点を整理します。
ノート(E12系)のホイールナット締め付けトルク
日産のE12系ノート取扱説明書では、ホイールナット締め付けトルクは108N・mと案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車両 | ノート(E12系) |
| 主な型式 | E12 / NE12 / HE12 / SNE12 など |
| 締め付けトルク | 108N・m(11kgf・m) |
| ナット二面幅 | 21mm |
| ネジ径/ピッチ | M12×P1.25 |
108N・mに対応する目安は11kgf・mです。kgf・cmとkgf・mは単位が違うため、設定値を取り違えないようにしてください。
トルクレンチを使うときは、108N・m、または11kgf・mに設定して締め付けます。

トルクレンチが必要な理由
車のタイヤを取り付けるときは、ホイールをナットで車体側に固定します。
ナットは強く締めればよいわけではなく、車種ごとに決められた規定トルクがあります。
手の感覚だけで締めると、人によって強さがばらつきやすいです。
トルクレンチは、所定のトルクでねじを締め付けるための専用工具です。
自分でタイヤ交換をする方は、締め付け不足や締めすぎを防ぐために、最後の確認用として用意しておくと安心です。
ホイールナットには規定トルクがあります。適当に締めるのではなく、車両の指定値に合わせて締め付けてください。
クリック式のトルクレンチは、設定したトルクに達すると「カチッ」と反応します。
反応したあとにさらに力をかけ続けると、締めすぎになることがあるため注意しましょう。
ノート(E12系)の型式と年式

この記事で扱うのは、2代目ノートにあたるE12系です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | 日産 |
| 車名 | ノート(NOTE) |
| 世代 | E12系 |
| 主な型式 | E12 / NE12 / HE12 / SNE12 など |
| 対象時期 | 2012年9月から2020年11月頃まで |
| e-POWER車 | HE12 / SNE12系は2016年11月から2020年11月頃まで |
E12系ノートには、ガソリン車、DIG-S、e-POWER、4WD、NISMO、AUTECH系など複数の仕様があります。
ホイールナットの基本サイズは共通でも、タイヤサイズやホイールサイズはグレードで異なるため、実車のタイヤサイズと車検証を確認してください。
E12とE13を間違えないように注意
ノートは2020年12月にE13型へ切り替わっています。
E13型も日産公式FAQではホイールナットサイズがM12、ピッチ1.25mm、二面幅21mm、締め付けトルク108N・mと案内されています。
ただし、E12とE13では車両世代が違います。タイヤサイズ、ホイールサイズ、空気圧、ジャッキ位置などは同じとは限りません。
この記事はE12系向けとして確認してください。ノートE13はこちら

タイヤ交換に使う工具
ノート(E12系)のタイヤ交換では、主に以下の工具を使います。
- トルクレンチ
- 21mmソケット
- 十字レンチ、またはホイールナットレンチ
- ジャッキ
- 輪止め
- 作業用手袋
作業は、硬くて平らな場所で行います。坂道や砂利の上は車が不安定になりやすいため避けてください。
ノート(E12系)のタイヤ交換方法
タイヤ交換は、車をジャッキアップしてタイヤを浮かせ、ホイールナットを外してタイヤを交換する作業です。
純正ジャッキは、ラゲッジルームなどに収納されている場合があります。

グレードや仕様によっては、ジャッキが車両に積まれていない場合があります。作業前に収納場所と工具の有無を確認してください。
ジャッキは、車体下部の指定ジャッキアップポイントにかけます。指定位置以外にかけると、車体を傷めたり、車が不安定になったりするおそれがあります。
車の側面下部にあるジャッキアップポイントを確認し、ジャッキが正しくかかっていることを見てから車を持ち上げます。

タイヤが浮いたら、ナットを外してタイヤを交換します。
取り付け前には、ホイールの取り付け面やハブ周辺に泥、サビ、異物がないか確認してください。
ホイールナットの締め付け手順

ホイールナットは、対角線の順番で少しずつ締め付けます。
- ホイールを取り付ける
- ナットを手で回して仮締めする
- 対角線の順番で軽く締める
- タイヤが接地するまで車をゆっくり下げる
- トルクレンチを108N・mに設定する
- 対角線の順番で2回以上に分けて均一に締め付ける
ノート(E12系)の締め付けトルクは、108N・m(11kgf・m)です。
ソケットは21mmを使用します。トルクレンチが「カチッ」と反応したら、そこで締め付けを止めます。
日産の取扱説明書では、ホイールナットレンチを足で踏んだり、パイプを使って必要以上に締め付けたりしないよう注意されています。強く締めれば安心というものではありません。
また、ボルトやホイールナットにオイルやグリースを塗ると、ナットが緩む原因になります。取り付け面の汚れは落とし、ネジ部には油を塗らずに作業してください。
タイヤを取り付けてしばらく走行したあとに、ナットの緩み、車体の振動、異音などの異常がないかも確認しておきましょう。
純正ホイールと社外ホイールの注意点
E12系ノートのホイールナットサイズは、M12×P1.25、二面幅21mmです。日産公式FAQでは、ライダーやアクシスも同じサイズと案内されています。
ただし、社外ホイールや中古ホイールを使う場合は、ナットサイズだけで判断しないでください。ホイールサイズ、インセット、PCD、穴数、ハブ径、ナット座面の形状も確認が必要です。
社外ホイールを装着している場合は、ホイールメーカーが指定するナット形状と締め付け条件を確認してください。
トルクレンチを選ぶときの注意点
ノート(E12系)の108N・mに対応できるトルクレンチを選びます。一般的なタイヤ交換用トルクレンチには、28〜210N・m程度の範囲で設定できるものがあります。
商品によって対応トルク範囲、付属ソケット、差込角、収納ケース、保証内容が異なります。
価格や在庫、付属品は変わるため、購入前に販売ページで最新の内容を確認してください。
タイヤ交換後は空気圧も確認

タイヤ交換後は、ホイールナットの締め付けだけでなく、タイヤの空気圧も確認してください。
保管していたタイヤは、使っていない間にも空気圧が下がることがあります。スタッドレスタイヤから夏タイヤへ戻すときや、夏タイヤからスタッドレスタイヤへ交換するときも、取り付け後に空気圧を合わせましょう。
空気圧は、運転席ドア開口部付近の空気圧ラベルや取扱説明書で確認できます。
装着しているタイヤサイズによって指定空気圧が異なる場合があるため、実際に付いているタイヤサイズも見てください。
まとめ
ノート(E12系)のホイールナット締め付けトルクは、108N・m(11kgf・m)です。ソケットサイズは21mm、ナットサイズはM12×P1.25です。
ナットは手で仮締めし、対角線の順番で少しずつ締め付けます。最後はトルクレンチを108N・mに合わせ、締めすぎないように確認してください。
E12系にはガソリン車、e-POWER、4WD、NISMO、AUTECH系などがあるため、タイヤサイズやホイールサイズは実車で確認します。
タイヤ交換後は空気圧も合わせ、ナットの緩みや走行中の違和感がないかチェックしましょう。