ムーヴL150S/L160Sでブレーキランプが両方つかない場合は、球切れだけでなく、STOPヒューズ、ブレーキスイッチ、配線不良も確認します。
片側だけ点灯しないときは電球切れの可能性が高いですが、左右両方、またはハイマウントストップランプまで点灯しない場合は、電源系統やスイッチ側のトラブルも考えられます。
ブレーキランプは後続車へ減速を知らせる大事な灯火です。
点灯しない状態での走行は危険なので、原因が分からない場合は無理に走らず、整備工場などで点検してもらいましょう。
対象車両
この記事で扱うのは、3代目ムーヴのL150S/L160S系です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ダイハツ |
| 車名 | ムーヴ(MOVE) |
| 対象型式 | L150S / L160S系 |
| 世代 | 3代目ムーヴ |
| 販売時期 | 2002年10月から2006年10月頃まで |
年式、グレード、ムーヴカスタム、装着オプションによってヒューズ配置や電装品の仕様が異なる場合があります。
作業前に実車のヒューズカバー裏表示と取扱説明書を確認してください。
ブレーキランプが両方つかない時に考えられる原因
ブレーキランプが片側だけ点灯しない場合は、まず電球切れやソケット接触不良を疑います。
一方で、左右両方とも点灯しない場合は、以下のような原因が考えられます。
- 左右のブレーキランプ球が同時に切れている
- STOPヒューズが切れている
- ブレーキペダル付近のブレーキスイッチ不良
- テールランプ側のカプラー接触不良
- 配線の断線、ショート、アース不良
- ルームランプ交換や後付け電装品作業時のショート
原因を決めつけず、球、ヒューズ、スイッチ、配線の順で確認すると切り分けしやすいです。

点検前の安全確認
ブレーキランプの点検は、できれば2人で行うと確認しやすいです。
1人がブレーキペダルを踏み、もう1人が後ろから点灯状態を見ます。
- 安全な平坦地に停車する
- シフトをP、またはニュートラルにする
- パーキングブレーキをかける
- エンジン停止、または必要最小限の電源状態で確認する
- 電装品のスイッチをOFFにする
- 濡れた手や金属工具でヒューズ端子を触らない
ヒューズを交換するときは、必ず同じ形状・同じアンペア数のヒューズを使います。
大きい容量のヒューズを入れると、配線や電装品を保護できなくなるおそれがあります。
まずブレーキランプ球を確認する
最初に、左右のブレーキランプ球を確認します。
片側だけ点灯しない場合は、球切れの可能性が高いです。両方つかない場合でも、古い車両では左右の球がどちらも消耗していることがあります。
電球を外してフィラメント切れ、黒ずみ、ソケットのサビ、カプラーの緩みを確認します。
社外LEDバルブを使っている場合は、バルブの向き、接触、相性も確認してください。
STOPヒューズを確認する
球を交換してもブレーキランプが点灯しない場合は、STOPヒューズを確認します。
ムーヴL150系には、車内側とエンジンルーム側にヒューズボックスがあります。
ストップランプのヒューズは車内側ではなく、エンジンルーム内のヒューズボックスにありました。
ムーヴL150のエンジンルームです。

青い四角で示している部分がヒューズボックスです。バッテリーの後ろ側にあります。
黒いカバーには、どのヒューズがどの系統に使われているかが書かれています。

ヒューズボックスのカバーはツメで固定されています。無理にこじらず、ツメの位置を確認して外します。
カバーを外すと、ヒューズが見えます。元記事の車両では、STOPランプのヒューズは端の列の中央付近にありました。

ヒューズ位置は年式や仕様で違う可能性があるため、必ずカバー裏の表示を見てから確認してください。
STOPヒューズの外し方
ヒューズを交換するには、ヒューズボックスのカバーを外します。
右端のクリップ部分を押しながら外す形です。

元記事の車両では、ストップランプのヒューズは15Aでした。

外したヒューズです。

切れたヒューズは、中央の金属部分が切断されています。見た目で分かりにくい場合は、同じ容量の正常なヒューズと比べるか、テスターで導通を確認します。
交換に使う工具は、ヒューズ抜きです。ヒューズつまみとも呼ばれます。

ヒューズ抜きでヒューズをつまみ、まっすぐ引き抜きます。
斜めにこじると端子を傷めることがあります。
交換するヒューズは同じ形状・同じ容量を使う
交換用ヒューズは、同じ形状で、同じアンペア数のものを用意します。
今回の車両では、STOPヒューズは15Aのミニ平型ヒューズでした。
容量の違うヒューズを入れないでください。
特に、切れた原因がショートの場合、大きい容量のヒューズを入れると配線や電装品を傷めるおそれがあります。
ヒューズ交換前には、ルームランプや後付け電装品のスイッチをOFFにします。
ショートが残っていると、新しいヒューズを入れた瞬間にまた切れることがあります。
ルームランプとブレーキランプが関係することがある
車両では、STOPヒューズがルームランプ系統にも関係していました。
そのため、ルームランプ交換時にショートさせてヒューズを切ってしまうと、ブレーキランプも点灯しなくなることがあります。
以下のような症状が同時に出たら、STOPヒューズを確認してください。
- ブレーキランプが左右とも点灯しない
- ルームランプも点灯しない
- ルームランプ球やLEDを交換した直後から不具合が出た
- ヒューズを交換してもすぐ切れる
ルームランプとブレーキランプは別々の部品ですが、ヒューズ系統が関係している場合があります。
DIYでルームランプやLEDバルブを触ったあとは、ブレーキランプの点灯確認もしておくと安心です。
以前のルームランプトラブルの記事も参考にしてください。
⇒ ムーブL150のルームランプが点灯しない。ヒューズはどこにある?
ヒューズが切れていない場合に確認すること
STOPヒューズが切れていない、またはヒューズを交換しても直らない場合は、別の原因を確認します。
| 確認箇所 | 主な症状 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| ブレーキランプ球 | 片側だけ点灯しない、球が黒い | 同じ規格の電球へ交換 |
| STOPヒューズ | 左右両方つかない、ルームランプもつかない | 同じ容量のヒューズへ交換 |
| ブレーキスイッチ | ブレーキを踏んでも全灯火が反応しない | ペダル付近のスイッチ点検 |
| カプラー・配線 | 点いたり消えたりする、雨のあと不調 | 接触不良、断線、アース不良を点検 |
| 後付け電装品 | 作業後からヒューズが切れる | 配線の噛み込みやショートを点検 |
ヒューズが何度も切れる場合は、ヒューズそのものではなく、その先の配線や電装品に原因がある可能性があります。交換を繰り返さず、整備工場で点検してもらいましょう。
ヒューズ交換作業の動画
ヒューズの交換作業動画はこちらです。
まとめ
ムーヴL150S/L160Sでブレーキランプが両方つかない場合は、球切れだけでなく、STOPヒューズ、ブレーキスイッチ、配線不良も確認します。
車両では、STOPヒューズはエンジンルーム内のヒューズボックスにあり、15Aのミニ平型ヒューズでした。ヒューズ位置と容量は、必ず実車のヒューズカバー裏表示で確認してください。
ルームランプ交換後にブレーキランプも点灯しなくなった場合は、STOPヒューズが切れている可能性があります。
交換してもすぐ切れる場合や原因が分からない場合は、無理に作業を続けず点検を受けましょう。
ムーヴL150系のパーツの外し方まとめ
⇒ 【ムーヴカスタムL150系】パーツの取り外しや交換方法

