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ムーヴ L150S/L160SのBピラーの外し方|配線時のシートベルト注意点

Bピラー

「ムーヴ L150SのBピラーはどうやって外す?」

「フリップダウンモニターやバックカメラの配線を天井へ通したい」

「Bピラー上部まで外す必要はある?」

車の天井やルーフサイドへ配線を通すときに、取り外すことがあるのがBピラーの内張りです。

今回、実際にダイハツ・ムーヴ L150系のBピラーカバーを取り外したので、写真と動画を使って作業手順を紹介します。

ただし、Bピラー上部にはシートベルトの固定部があります。

下部カバーの取り外しと、シートベルト固定部を外す上部カバーの作業は安全性が大きく異なります。

配線目的であれば、必要以上にシートベルト固定部まで分解しないことも重要です。

目次

Bピラーとは?

車のBピラーカバー

Bピラーは、一般的にフロントドアとリアドアの間にある車体の柱部分です。

センターピラーと呼ばれることもあります。

車内側には樹脂製のカバーが取り付けられていて、上部にはフロントシートベルトのアンカーや高さ調整機構などが配置される車もあります。

Bピラー周辺を外すことがあるのは、次のような作業です。

  • フリップダウンモニターの配線
  • ドライブレコーダーのリアカメラ配線
  • バックカメラの配線
  • ナビ・テレビアンテナの配線
  • 天井内張り周辺の作業

今回作業した車両

今回使用した車は、3代目ダイハツ・ムーヴです。

  • メーカー:ダイハツ
  • 車名:ムーヴ(MOVE)
  • 型式:L150S/L152S/L160S系
  • 販売期間:2002年10月〜2006年10月
3代目ダイハツ ムーヴ L150系

この記事の写真と動画はL150系ムーヴでの作業例です。

車種によってBピラーの形状、クリップ位置、シートベルト構造、安全装備は異なります。

ムーヴ L150系のBピラー

ムーヴ L150系のBピラー

L150系ムーヴのBピラー内張りは、大きく下側と上側に分けて取り外していきます。

下部カバーを外すだけであれば、シートベルトアンカーを外さずに作業できる範囲があります。

天井まで完全に内張りを外す場合は上側の作業も必要になることがありますが、シートベルト固定部が関係するため注意してください。

先に確認|シートベルトを外す作業は慎重に

Bピラー上部にはシートベルトの固定部があります。

シートベルトは衝突時に乗員を保護する重要な安全装置です。

車両によってはプリテンショナーなどのSRS関連機構も組み合わされています。

配線を通すだけであれば、シートベルト固定部を外さずに作業できないか先に確認してください。

固定ボルトを外す必要がある場合は、車両ごとの整備手順と締め付けトルクを確認する必要があります。

この記事では、未確認の締め付けトルクを推測して掲載していません。

正しい整備データを確認できない場合は、ダイハツ販売店や整備工場へ依頼してください。

Bピラー下部カバーの外し方

まず、Bピラー下側を覆っているパネルを外します。

今回のL150系では、前後のドア開口部にある足元パネルを先に取り外しました。

1. フロント側の足元パネルを外す

ムーヴ L150系のフロント側足元パネル

ドアを開けたところにある足元のパネルを外します。

今回の車両では樹脂製のツメで固定されていました。

一か所だけを強く引っ張るのではなく、ツメの位置を確認しながら少しずつ浮かせます。

ムーヴのフロント足元パネルを外す

固い場合は樹脂製の内装はがしを使用すると作業しやすいです。

助手席足元パネルの詳しい外し方はこちら。

⇒ 助手席足元のパネルの外し方

2. リア側の足元パネルを外す

次に、後席側の足元パネルを外します。

ムーヴ L150系の後席足元パネル

基本的にはフロント側と同じように、クリップやツメの位置を確認しながら取り外します。

ムーヴの後席足元パネルを外した状態

年数が経過した車両では樹脂部品が硬化していることがあります。

外れないからといって一気に強く引っ張らないよう注意してください。

3. 作業スペースを確保する

前後の足元パネルを外したら、フロントシートを前方へ移動させます。

シートを前に移動して作業スペースを確保する

背もたれも必要に応じて動かし、Bピラー周辺の作業スペースを確保します。

4. Bピラー下部カバーを外す

今回のL150系では、Bピラー下部カバーの後ろ側から浮かせて取り外しました。

ムーヴ Bピラー下部カバーの後ろ側

後ろ側のパネルを少し起こし、他のパネルとの重なりを外します。

今回の車両では前側から無理に引き抜くより、後ろ側から外す方が作業しやすい構造でした。

車種によって構造は異なるため、この順番を他車へそのまま当てはめないでください。

取り外したムーヴのBピラー下部カバー

これでBピラー下部カバーを外すことができます。

下側だけの配線作業で足りる場合は、ここまでで終了できます。

Bピラー上部カバーを外す場合

Bピラー上部にはシートベルトの固定部があります。

ムーヴ L150系のBピラー上部

今回のL150系では、上部カバーを完全に取り外すためにシートベルトアンカー周辺の作業が必要でした。

ここから先はシートベルトという重要保安部品に関わります。

単純な内装パネル外しとは考えず、車両ごとの整備情報を確認して作業してください。

今回の実車では14mm工具を使用

今回作業した車両では、シートベルト固定部のカバーを外すとボルトが確認できました。

Bピラーのシートベルト固定部カバー

カバーは内装はがしなどを使って慎重に浮かせました。

ムーヴのシートベルト固定ボルト

今回の実車では14mmの工具を使用しました。

ただし、14mmはボルト頭へ使用した工具サイズであり、締め付けトルクを示すものではありません。

取り付け時は、正しい車両整備データに記載された規定トルクで固定する必要があります。

ソケットレンチなどがあると作業効率が上がります。

シートベルト固定ボルトを自己判断で締めない

シートベルト固定部は適当に締め付ける箇所ではありません。

締め付け不足だけでなく、締めすぎも避ける必要があります。

規定トルクが確認できない場合は、自己判断で取り付けず整備工場などへ依頼してください。

また、ワッシャーやカラーなどが使用されている場合は、取り付け順序も元と同じ状態にする必要があります。

今回取り外したシートベルトアンカー

ムーヴのシートベルトアンカーを外した状態

今回の実車では、このように固定部を外すことで上部カバーの作業ができました。

小さな部品やワッシャーなどを紛失しないよう注意します。

シートベルトをねじった状態で組み付けないことも重要です。

ウェザーストリップを部分的に外す

上部カバー周辺のウェザーストリップを作業に必要な範囲だけ外します。

ムーヴ Bピラー周辺のウェザーストリップ

今回の車両では手で引くことで外れました。

無理に大きな範囲まで取り外す必要はありません。

Bピラー上部のクリップを外す

ウェザーストリップを外したら、上部カバーを固定しているツメやクリップを確認します。

ムーヴ Bピラー上部のクリップを外す

今回の車両では、すき間からクリップ位置を確認し、内装はがしを使って少しずつ外しました。

一気に強く引っ張るとクリップや内張りを破損する可能性があります。

Bピラー上部カバーを外した状態

ムーヴ L150系のBピラーを外した状態

このようにBピラー上部カバーを取り外すことができます。

天井へ配線する場合は、この状態からルーフサイドへ配線を通すことができます。

天井へ配線するときの注意点

Bピラーを外す目的がフリップダウンモニターやリアカメラなどの配線であれば、純正部品との干渉に注意してください。

  • シートベルトの動きを妨げない
  • ベルト巻き取り装置へ配線を入れない
  • 純正ハーネスを傷付けない
  • 可動部へ配線を通さない
  • 鋭利な金属部へ配線を直接当てない
  • クリップ穴へ配線を重ねない
  • ルーフサイドのエアバッグ装着車は展開経路を妨げない

特にシートベルト巻き取り部へ後付け配線が入り込むと、シートベルトが正常に作動しなくなる可能性があるため注意してください。

サイド・カーテンエアバッグ装着車はさらに注意

この記事のL150系での作業を、現在の車へそのまま当てはめないでください。

現在の車ではBピラーからルーフサイド周辺に、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグ関連部品が配置されることがあります。

そのような車両では、ピラーカバーのクリップ構造や配線可能な位置も異なります。

SRS関連部品がある場所へ配線を固定したり、エアバッグの展開範囲へ配線を置いたりしないでください。

構造が分からない場合はDIYを避け、販売店や電装店へ依頼してください。

Bピラーを戻すときの確認ポイント

取り付けは基本的に取り外しと逆の流れですが、ただ押し込むだけではありません。

次の点を確認します。

  • クリップが破損していない
  • クリップが車体側へ残っていない
  • 配線をパネルで挟んでいない
  • ウェザーストリップが正常に戻っている
  • シートベルトがねじれていない
  • シートベルトがスムーズに引き出せる
  • シートベルトが正常に巻き取られる
  • アンカー固定部が正しい状態になっている

シートベルト固定部を外した場合は、必ず車両指定の整備方法で復元してください。

作業後はシートベルトの動きを必ず確認する

作業後はシートベルトを数回引き出し、正常に戻るか確認します。

次のような症状がある場合は使用せず、状態を確認してください。

  • 引き出しにくい
  • 巻き取りが弱い
  • 途中で引っ掛かる
  • ベルトがねじれている
  • 内張りと擦れている
  • 固定部にガタがある

正常に作動しない状態で走行しないでください。

Bピラーの外し方を動画で確認

今回のL150系ムーヴでの作業はこちらの動画でも確認できます。

動画はL150系ムーヴでの作業例です。

別車種では構造が異なるため、必ずその車の取り外し方法を確認してください。

よくある質問

よくある疑問

Q. Bピラーはどこ?

A. 一般的にはフロントドアとリアドアの間にある柱部分です。センターピラーとも呼ばれます。

Q. 配線を通すだけならBピラーを全部外す必要がある?

A. 必ずしも必要ありません。下部カバーや上部カバーを少し浮かせるだけで配線できる場合もあります。必要以上にシートベルト固定部を外さない方が安全です。

Q. ムーヴ L150Sはどこから下部カバーを外す?

A. 今回の実車では、前後の足元パネルを外したあと、Bピラー下部の後ろ側から浮かせると外しやすい構造でした。

Q. シートベルトのボルトは何mm?

A. 今回作業したL150系では14mmの工具を使用しました。ただし、これは工具サイズです。締め付けトルクとは異なります。

Q. シートベルトボルトは適当に強く締めればいい?

A. いいえ。シートベルトは重要な安全装置なので、車両指定の整備手順と規定トルクで取り付ける必要があります。

Q. 他の車も同じ方法で外せる?

A. 同じとは限りません。クリップ構造、シートベルト、エアバッグなどの配置が車種によって異なります。

Q. Bピラーへドラレコのリアカメラ配線を通してもいい?

A. シートベルトやエアバッグなどの安全装置を妨げないルートであれば配線できます。構造が分からない場合は専門店へ依頼してください。

まとめ|Bピラーは下部と上部で作業難易度が違う

今回のムーヴ L150系では、前後の足元パネルを外すことでBピラー下部カバーを取り外すことができました。

基本的な流れは次のとおりです。

  • フロント側の足元パネルを外す
  • リア側の足元パネルを外す
  • Bピラー下部カバーを外す
  • 必要な場合のみ上部カバーを作業する
  • シートベルト固定部は整備手順を確認する
  • 配線はシートベルトや安全装置を妨げない位置へ通す
  • 作業後はシートベルトの動作を確認する

特に注意したいのは、Bピラー上部を外すためにシートベルト固定部へ手を加える作業です。

配線作業だけなら、シートベルトアンカーを外さずに作業できないか先に確認してください。

正しい取り付け方法や締め付けトルクが分からない場合は、無理に分解せずダイハツ販売店や整備工場へ依頼してください。

ムーヴ L150系のパーツ取り外し・交換方法はこちら。

⇒ ムーヴカスタム L150系のパーツ取り外し・交換方法まとめ

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