アルト(HA24S型)のエアコンガス注入口の位置と、補充前に確認したい注意点を紹介します。
この記事で扱うのは、6代目アルトのHA24S/HA24V型です。
エアコンガスを補充するときに使うのは、低圧側の「L」ポートです。
高圧側の「H」には接続しません。
ただし、エアコンガスは「少なければ足せばよい」というものではありません。入れすぎ、誤接続、漏れの放置は、冷え不良や故障につながることがあります。
作業に不安がある場合や、ガス漏れが疑われる場合は、無理にDIYせず整備工場やカーエアコン修理に対応した店舗へ相談してください。
エアコンガスとは?
車のエアコンには、冷媒と呼ばれるエアコンガスが入っています。
冷媒が循環することで、エアコンの冷たい風を作ります。
エアコンガスが不足すると、冷えが弱くなったり、エアコンが効かなくなったりすることがあります。
ただし、エアコンガスは通常、短期間で大きく減るものではありません。
効きが悪い場合は、ガス不足だけでなく、コンプレッサー、コンデンサー、ファン、配管、電装系、エアコンフィルターなどが原因になっていることもあります。
「冷えないからとりあえず補充する」ではなく、まずは冷媒の種類、低圧側の位置、圧力、漏れの有無を確認することが大事です。
アルトの型式

| メーカー | スズキ |
|---|---|
| 車名 | アルト |
| 世代 | 6代目 |
| 主な型式 | HA24S / HA24V |
| エンジン | K6A |
スズキ公式のデジタルライブラリーでは、2004年の6代目アルトとしてCBA-HA24S、DBA-HA24Sが掲載されています。
HA24Vは商用バン系の型式です。エンジンルーム内の配置や装備は近い部分がありますが、年式や仕様で細部が違うことがあります。
作業前には、車検証で型式を確認し、ボンネット内のラベルや現車の表示を優先してください。
使用する工具
エアコンガスを簡易的に確認・補充する場合は、チャージングホースを使用します。
作業時は、次のものも用意しておくと安心です。
- 保護手袋
- 保護メガネ
- ウエス
- 温度計
- 取扱説明書や整備情報
冷媒缶は作業中にかなり冷たくなることがあります。
素手で長く触ると危ないため、手袋を使って作業してください。
エアコンガスの注入口

アルト(HA24S型)のエアコンガス注入口は、エンジンルーム内にあります。
注入口には、高圧側の「H」と低圧側の「L」があります。
- エンジンルーム助手席側:高圧側(H)
- エンジンルーム運転席側:低圧側(L)
エアコンガスや添加剤を入れるときに使うのは、低圧側のLポートです。

注入口の場所は車種によって違います。
同じアルトでも、型式や年式が違う車では配置が異なることがあるため、必ず現車で確認してください。
高圧側Hの位置
エアコンガスの注入口には、高圧側と低圧側があります。
高圧側は、コンプレッサーで圧縮された後の圧力が高い側です。

高圧側のキャップには「H」と書かれています。
アルト(HA24S型)の記事内車両では、バッテリー手前の下側付近にあります。
簡易チャージングホースで補充するときは、このH側には接続しません。
低圧側Lの位置
アルト(HA24S型)は、運転席側に低圧側(L)があります。

エアコンガスや添加剤を入れるときに使うのは、低圧側のLポートです。
接続口を間違えないようにしてください。
チャージングホースのカプラーは、基本的に低圧側に合うサイズになっています。
エアコンガスや添加剤の注入には、低圧側の「L側」を使用します。
L側のキャップには「L」の文字があります。アルトHA24Sでは少し奥側にあるため、場所を確認してから作業してください。
キャップを外して、チャージングホースを接続します。

接続ポートは、低圧側と呼ばれる「L」の表示がある方です。
アルト(HA24S型)は、フロントバンパーの裏側に近い位置にあり、少し見つけにくいです。
奥まった位置なので、作業スペースも広くありません。
チャージングホースを車両側の接続ポートに差し込むときは、カプラーが確実にはまったことを確認してください。
差し込むときに「プシュー」と音がすることがありますが、慌てず、接続部が斜めになっていないか確認します。

ホースのチャックを手前に引いて、ポートに差し込みます。
注意:H側には接続しないでください。簡易補充は低圧側Lポートから行います。
チャージングホースは低圧側の形状に合わせられているため、通常はH側に接続しにくい構造です。
それでも、無理に押し込んだり、別のアダプターを使って接続したりしないでください。
エアコンガスの種類
アルト(HA24S型)の記事内車両では、エアコンガスはHFC-134aです。
ただし、冷媒の種類は車種や年式で異なります。
最近の車ではHFC-1234yfを使う車もあり、R12を使う古い車もあります。
必ずボンネット内のエアコンラベルや取扱説明書で、冷媒の種類を確認してください。
HFC-134a、R134a、HFC134aは同じ冷媒を指す表記として扱われることがあります。購入前には缶と車両ラベルの表記を確認してください。
エアコンガスを補充する場合は、チャージングホースと、車両に適合する冷媒が必要です。
違う冷媒を入れると故障や修理費用の増加につながるため、種類を間違えないでください。
補充する前に確認すること
エアコンガス補充は、作業前の判断がとても大事です。
次のような場合は、DIYで補充せず、専門店で点検してもらう方が安心です。
- ガス漏れが疑われる
- 短期間で冷えなくなった
- コンプレッサーが作動していない
- ゲージがイエローやレッドを示す
- 冷媒の種類が分からない
- 規定量が分からない
- 高圧側と低圧側の判断に不安がある
エアコンガスは、少なすぎても多すぎても冷えが悪くなります。
入れすぎると圧力が上がり、コンプレッサーや配管に負担がかかることがあります。
また、ガス漏れしている場合は、補充してもまた抜けてしまいます。
漏れがある状態では、補充よりも修理が先です。
チャージングホースでエアコンガスを入れる流れ
今回の方法は、チャージングホースを使った簡易的な確認・補充です。
本格的に圧力を確認する場合は、高圧側と低圧側を同時に見られるマニホールドゲージを使用します。
簡易チャージングホースだけでは、正確な冷媒量や故障原因までは判断しにくいです。
作業の大まかな流れは以下です。
- 車両の冷媒種類を確認する
- エアコンガス缶とホースを接続する
- カプラーを低圧側Lポートに接続する
- ホース内の空気を抜く
- エンジンをかけ、エアコンを最大冷房・内気循環にする
- ゲージで圧力を確認する
- 必要な場合だけ少しずつ補充する
- ゲージと冷え具合を確認して終了する
エアコンガスをチャージングホースに装着します。

エアコンガスを装着するときは、上部のネジを緩めてから缶を取り付けます。
ネジを締め込むと缶に穴が開くタイプがあります。
製品によって使い方が違うため、必ずチャージングホースとガス缶の説明書を確認してください。
ガス缶を装着したら、チャージングホースのカプラーをL側に接続します。

接続後、ホース内の空気を抜きます。
ホース内に空気が残ったまま補充すると、エアコンシステム内に空気が入るおそれがあります。
車のエンジンをかけて、エアコンを最大冷房、風量最大、内気循環にします。
ゲージを確認します。

ゲージで状態を確認します。
グリーンゾーンだから必ず正常、というわけではありませんが、簡易確認の目安にはなります。
注意:イエローやレッドを示している場合は、補充を止めてください。入れすぎや別の故障が疑われるため、専門店で点検するのが安心です。
LOW側を示していて、冷媒不足の可能性がある場合だけ、少しずつ補充します。
エアコンガス缶側の上部ネジを回して缶に穴を開け、説明書に従ってガスを流します。

缶を軽く振ると入りやすい場合があります。
ただし、缶を逆さにするかどうかは製品や作業方法で異なるため、説明書に従ってください。
缶は非常に冷たくなるため、手袋を使用して作業してください。
補充中は、入れすぎに注意しながらゲージを確認し、エアコンガスの量には注意してください。
ガスを入れすぎても、エアコンは冷えにくくなります。
また、ガス漏れしている場合は、補充しても短期間で抜けてしまいます。
補充してもエアコンが効かない場合や、すぐに冷えが悪くなる場合は、修理に出した方が安心です。
店舗で点検・補充してもらう選択肢
エアコンガス補充は、カー用品店や整備工場で対応してもらえる場合があります。
費用は店舗、地域、冷媒の種類、補充量、漏れ点検の有無で変わります。
現在の価格は変動するため、作業前に店舗へ確認してください。
ガス漏れ修理、コンプレッサー交換、配管修理などが必要な場合は、補充だけより費用が高くなります。
「少し冷えが悪い」程度でも、原因がガス不足とは限りません。
不安な場合は、補充前に点検を受ける方が失敗を避けやすいです。
チャージングホースはこちら。
作業時は、パーツの破損やケガに注意して作業してください。
自分で作業する場合は、低圧側Lポート、冷媒種類、ゲージの状態を確認し、無理のない範囲で行いましょう。
アルト(HA24S/24V型)のパーツの外し方まとめ
⇒ 【アルト(HA24S/24V型)】パーツの取り外しや交換方法

